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「キャパシタ」 とは

読み:
きゃぱした

エネルギー利用の効率化が図れるとして注目されている蓄電装置の一種。抵抗器と並ぶ基本的な電子部品のひとつで、コンデンサ(蓄電器)という呼称で電子回路中の電気貯蔵部品として使われ、テレビやラジオの部品としてもおなじみである。近年の研究開発でエネルギー密度の向上が飛躍的に進み、電気二重層コンデンサ(ウルトラキャパシタ)のような蓄電容量の大きいものが開発され、大容量規模での利用に道が開けた。キャパシタは、化学変化を利用して蓄電する二次電池と異なり、電気を電気のまま蓄えることができる。そのため、大容量の電気を瞬時に容易に出し入れでき、放電ロスも少ない。電気が不要な時に蓄電し、必要な時に放電して利用することで省エネルギー効果が期待できることから、風力発電など、出力変動の大きい新エネルギーと組み合わせたシステムの構築も進んでいる。また、小型化・大容量化が進められており、ハイブリッドカー電気自動車の電源としても注目されている。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)では、「カーボンナノチューブキャパシタ開発プロジェクト」を、2006年度の新規プロジェクトとして実施した。キャパシタの電極材料として活性炭に代わりカーボンナノチューブを使うことにより、フォークリフト・電車用電源、プリンタ・コピー機用予熱電源など、耐久性が求められるキャパシタの需要に対応し、省エネルギー効果を上げることが目的だ。

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