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「活性炭」 とは

読み:
かっせいたん

 ある特定の物質を選択して分離、除去、精製するため、活性化と呼ばれる化学的、物理的な処理を施して吸着効率を高めた多孔質の炭素のこと。材料としては、ヤシがらや竹などの植物質のほか、石炭質、石油質などが用いられ、活性化には、水蒸気や二酸化炭素、空気などのガスを使う高温炭化が一般的であり、薬品を使う方法もある。活性炭の吸着性能は、表面積の広さと細孔の大きさに関係し、炭化時に多くの細孔と表面積をつくることでその性能は高まる。活性炭の用途は幅広く、液相用、気相用、その他の3つに大別される。液相用では、上水道などの浄水処理、工場廃水や汚染された地下水などの廃水処理、気層用では、大気汚染物質の浄化、ダイオキシン処理、ガスマスク、たばこのフィルター、有機溶剤の回収、その他としては使い捨てカイロなど、多様な分野で利用されている。また、形状によって粉末のものと粒状のものに分けられ、粒状活性炭は、使用後に高温処理することで再生することができる。

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