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「透水性舗装」 とは

読み:
とうすいせいほそう

道路などを舗装する際にすき間の多い舗装材を用いることで、道路や地表の舗装面上に降った雨水を地中に浸透させる舗装工法のこと。都市部の歩道や駐車場、公園などで使用されることが多い。水を地下に浸透させるため水たまりができにくく、浸透した雨水は地下水の保全やかん養につながる。とくに、大雨の時などに急激な河川への流出を減少させる効果があり、下水や河川の氾濫などによる都市型洪水の防止に役立つ。

また、舗装材にあるすき間(空間)の働きによりコンクリート舗装に比べて太陽熱の蓄積が緩和されるので、ヒートアイランド現象の抑制や地球温暖化の防止に一役買うほか、自動車の走行音低減にもつながる。このように透水性舗装には環境保全やアメニティの面で幅広い効果がある。環境省が2008年度に行った「クールシティ推進事業」では、実施案件として「排水性舗装冷却システムにおける節水と省エネルギー化による環境負荷低減の実証事業」が選ばれた。舗装面からの通水時間を気温や舗装温度により変化させることで、効率よくヒートアイランド対策を行うシステムに関する評価を行う事業だ。

近年、強度的に安定した砂や砕石などの天然骨材やガラス廃材といった材料を用いた製品に加えて、高炉スラグなどのリサイクル材料を用いた工法も実用化されている。ただし、透水性舗装にはごみやほこりなどによって目詰まりし、透水性の低下が起こりやすいという短所があるため、定期的な清掃が必要だ。

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