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「環境計量証明」 とは

読み:
かんきょうけいりょうしょうめい

 計量証明は、物質の量や濃度などを計測し、第三者に対して証明を行うことであり、環境計量証明とは、環境に係る計量証明及びその事業のこと。工場や事業所などから排出される有害物質の濃度を規制する上で、実際の測定値は必要不可欠となる。環境計量証明の実務としては、たとえば、河川や工場排水などの水質検査や、土壌や廃棄物の溶出検査、湖沼や河川の底質検査など、さまざまな環境に係る分析を行う。環境測定・調査を行う事業所は、計量の基準を定め、適正な計量の実施を確保することを目的とする計量法に基づき、事業所登録を行わなくてはならない。また、適正計量管理事業所としての登録を受けるには、公害関係を専門に計量測定する国家資格である環境計量士などの有資格者が必要となる。さらに、取引や証明の前提として必要とされる計量証明に使われる計量器は、計量法に基づく検定を受けて合格したものでなくてはならない。
環境計量証明の分野では、ダイオキシン類環境ホルモンなどの微量有害物質測定のための精度向上や計量法の改正で導入された「特定計量証明事業者認定制度(MLAP)」への対応のほか、分析試験所の国際的な自主規格である「ISO/IECガイド25(JISZ9325)」などへの対応が課題となっている。現在、ISO/IECガイド25は後継規格のISO17025に代わり、同規格を取得した事業者もある。また、経済産業省では、計量法を中心とする計量制度の見直し作業が進められている。

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