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「マングローブ林」 とは

読み:
まんぐろーぶばやし
英名:
Mangrove

熱帯や亜熱帯の入江・河口付近など、真水と海水が混じりあう「汽水域」に生育する常緑の植物群落の総称。マングローブ林は、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ニッパヤシ―などさまざまな種類の樹木で構成されている。植物は本来、塩分を含む海水があるところでは育ちにくいが、マングローブ林に属する植物は自ら塩分をろ過したり、排出したりすることで塩水に対応している。こうした特殊な生態をもつマングローブ林は、陸域拡大の最前線としての位置にあり、サンゴ礁と並んで生態学の主要な研究対象となっている。

また、マングローブ林はエビやカニなど多種多様な水生生物の繁殖や生息の場になっており、その豊かな生物多様性から、「海の森」とも呼ばれる。一方、マングローブ林の植物は、1) 板根(ばんこん)、2) 支柱根(しちゅうこん)、3) 筍根(じゅんこん)、4) 屈曲膝根(くっきょくしっこん)―など変わった形状の根をしていることでも知られている。アジアなど各地にあるが、農地やエビ養殖地の開発、製炭などに伴う伐採によって近年減少傾向にある。日本では九州南部から沖縄にかけてみられる。

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