自動車の運転者を取り巻く走行環境や車両性能を解析し、どのように運転すればエコドライブができるのか、即時に知らせる(ナビゲートする)システムのこと。従来、省エネ走行は運転者の勘や経験に頼る部分が多くあいまいだった。エコナビゲーションシステムにより即時に指示が出されることで、数値化、客観化された指標に基づいたエコドライブが可能となり、ガソリン代の節約になる。
省エネだけでなく、窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質や、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの削減にもつながる。あるメーカーのエコナビゲーションシステムは、渋滞情報をルート推定の基礎データとすることで、年間のCO2排出量を約2割削減することに成功した。
当初は主に物流などの商業部門で導入されたが、2005年に環境省の公用車に採用され、近年はマイカーなどにも普及し始めている。最新のエコナビゲーションシステムには、運転者による環境配慮の度合いを判定する機能が搭載されたものもある。