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豊川稲荷と門前の商店街を舞台に、伝統芸能×アート×グルメを体感する新ツアー「叶-KANAE-」がスタート

  • 2023年9月29日
  • Walkerplus

日本三大稲荷に数えられ、商売繁盛や家内安全などのご利益で知られる豊川稲荷。かつては織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など名だたる武将が信仰し、近年ではInstagramなどSNSでも注目を集めている。そんな伝統と革新が共存する豊川で、新しい地域一体型エンターテイメントツアー「叶-KANAE-」がスタート。どんな内容なのか、ひと足早く体験してきた。

■豊川稲荷周辺の商店街で、ご当地グルメを味わう
まずは、豊川稲荷の門前に広がる商店街の散策からスタート。ツアー参加者に渡される3000円分のチケットを使って、対象店舗での食べ歩きやショッピングを自由に楽しめる。

そこで、豊川稲荷参拝のお供に欠かせない名物グルメ、豊川いなり寿司を目当てに、老舗和食処「松屋」へ向かった。店前にはかわいいお狐様がいるベンチがあり、記念撮影にもってこい。

豊川いなり寿司とは、豊川で作られていること、ご飯と油揚げを使用していることがルールであり、各店がさまざまに趣向を凝らしている。「松屋」では、三河エリアの旬の食材を使ったオリジナルの豊川いなり寿司を全24種類用意し、1個150円から販売。クリームチーズいなり、フルーツいなりなど斬新なものから、豊川わさびいなりなどこの地域では定番のものまでバラエティに富んでいる。

食事のあとは、ツアー参加者に渡される狐面の絵付けに挑戦。見本を見ながら、オリジナルの狐面を完成させた。狐面をかぶりながら商店街を散策すれば、さらに気分が乗ってくる。

■商店街でスペシャルパフォーマンスに遭遇
食事のあとも引き続き商店街を散策していると、軽快な音楽を奏でるちんどん屋に遭遇。手拍子をしたり、一緒に踊ったり、突然のストリートパフォーマンスに大盛り上がり!

散策途中、表参道から続くたくさんの幟が立てられた小道を見つけた。奥へ進むと、薬師堂にたどり着いた。長寿薬師如来像に、長寿のご利益を願って参拝したところで、再びにぎやかな音楽が聞こえてきた。

薬師堂の前に設置されたステージで、仮面黙劇「ある日の米騒動」がスタート。目の前で繰り広げられるアクロバティックなパフォーマンスは迫力満点だ。セリフがないので、子供や外国人観光客でも楽しめる。

■全国から厚い崇敬を集める豊川稲荷へ参拝
商店街のグルメやパフォーマンスショーを満喫したので、改めて豊川稲荷へ。豊川稲荷は正式名称を豊川閣妙厳寺という曹洞宗の寺院であり、境内には大小合わせて90以上の建物がある。

本殿でお参りをしてから、広々とした境内を散策。思わず写真を取りたくなるような風景があちこちに広がっている。

なかでも、たくさんの狐像が納められた霊狐塚は、豊川稲荷を象徴する風景として多くのメディアやSNSでも話題に。どことなく神秘的な空気が漂っている。

寺院が所蔵する国指定重要文化財などを保存している寺宝館の1階では、世界的墨絵・陶墨画アーティストである西元祐貴さんの作品展が行われていた。躍動感のある力強い画風を間近に鑑賞でき、見応え満点だ。

寺宝館の2階では、書道と音楽と演舞が融合したスペシャルステージを実施。観客を巻き込んだ一体感のあるショーは、パフォーマーとの楽しい掛け合いもあり、大いに盛り上がった。

■プランによって体験可能!伝統とアートに触れる特別な時間
ツアーには、さらに特別な体験を盛り込んだプランも用意。特におすすめなのが、本殿でのご祈祷体験だ。厳かな雰囲気の中でご祈祷を受けながら願い事を真摯に念じれば、心が洗われる思いがする。ご祈祷後は、一般の参拝客は入れない内陣を参拝できるのも魅力的だ。

最祥殿でのスペシャルディナーショーも圧巻。精進料理を味わいながら、歌や踊りなどのショーを目の前で堪能できる。

ショーの中盤には日本伝統のお座敷遊びを取り入れたゲームが行われ、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

また、日程によっては、西元祐貴さんが音楽に合わせて作品を完成させるライブパフォーマンスも実施。自然の雄大さが表現された音楽に合わせて、飛び出してきそうな迫力ある龍を完成させる様子を披露する。

■地域の魅力を発信する起爆剤として期待大!
日本文化の魅力を存分に盛り込んだ、特別な体験ができる「叶-KANAE-」。このプレミアムなツアーを企画した、株式会社OUGI代表取締役の太田高揚さんとKANAE推進協議会会長の田中大造さんに話を伺った。

「エンタメの力で地域から日本を元気にすることを目的に掲げた今回のツアーでは、訪日富裕層をメインターゲットに想定しています。今回を皮切りに京都や大阪にも広げていく予定ですが、第1弾として豊川を選んだ理由は、この地域が持つ歴史や文化といった魅力と、生まれ変わろうとする若い世代の活力にあります。今まさに盛り上がっている豊川という地域の魅力を、外国人観光客はもとより、豊川を知らない日本人の方々にも届けたいと思っています」(太田さん)

「豊川稲荷には、文化的な魅力がありつつも今まで十分なPRができていませんでした。これからは、さまざまなイベントや体験プランを企画しながら、豊川を知ってもらうきっかけにしていきたいと思っています。今後は、対象店舗の拡大やサービスの拡充、宿泊施設の整備などにも取り組んでいきます」(田中さん)

「叶-KANAE-」の一般発売は2023年10月からスタート。チケットは4万円からと少々お高めだが、日本人の育んできた精神性を体験できる貴重な機会となるだろう。また、ツアーをきっかけにさまざまなグルメやアート、ショーが日常的に繰り広げられることで、一般観光客にとっても楽しみ方が広がるに違いない。

取材・文・撮影=大川真由美

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