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スターバックスの秋の味覚。青森県産 紅玉のカスタードアップルパイに想いをのせて

  • 2023年8月29日
  • Walkerplus

スターバックスで毎年秋に登場し、コーヒーとの相性も抜群でこのシーズンを楽しみにしているファンも多いアップルパイ。今年はアップルパイを開発してから10年目を迎える。少しずつリニューアルを加えて進化し続け、今年も2023年9月1日(金)に登場するのが「青森県産 紅玉のカスタードアップルパイ」だ。青森県産の紅玉りんごを100%使用し、紅玉の酸味がカスタードやスパイスにマッチした極上スイーツ。そのおいしさのヒミツに迫った。

■希少な青森県産・紅玉100%のアップルパイ
スターバックスで紅玉100%のアップルパイが登場するようになったのは、2018年のこと。「紅玉100%で作るのは念願でした」と語るのは、商品開発本部フード部フード商品開発チームの近藤さんだ。

紅玉は1個230グラムほどの小ぶりのりんごで、甘味と酸味のバランスが良く、煮崩れしにくいことからお菓子作りに人気の品種だ。しかし実は紅玉はとても希少な品種。りんご生産量日本一を誇る青森県では約50種類の品種が生産されているが、農林水産省の統計によると品種別生産量は約5割を占めるふじに対し、紅玉は陸奥やデリシャスなどを含む「その他」としても2割強ほど。全国に1800店舗を展開するスターバックスが全店舗にいきわたる量の紅玉を入手することは簡単なことではなかった。
「毎年、アップルパイを販売し続けるなかで、りんごや原料の生産にかかわる青森の方々と信頼関係ができ、100%でお届けできるようになりました」と近藤さん。

青森のりんごの魅力は、おいしさはもちろんのこと、りんごにかかわる人たちの総合力の高さだと近藤さんは語る。
「おいしいりんごを作る生産者の方、特殊な貯蔵庫でりんごをおいしい状態に管理してくださる皆さま、スターバックスが求める糖度や食感に合わせてりんごをプレザーブ(シロップ漬け)に加工してくださる加工会社の技術力…このアップルパイはスターバックスだけではなく、かかわっている方々の力が大きいんです」

■おいしさにみんなが笑顔になるアップルパイを目指して
近藤さんは「訪れるお客様だれひとりとして残念な思いをさせたくない」という想いを胸に商品開発をしていると言います。
「テストキッチンでレシピがいくら上手にできても、それをうまく量産できないといけません。1回のご来店がそのお客様とスイーツとの出合い。ケーキの1カット1カットが、ベストの状態を保てるレシピを考え、どのお客様にも喜んでいただけるようにしたいと心がけています」

今年の「青森県産 紅玉のカスタードアップルパイ」は、実は昨年と同じレシピだ。
「昨年とても好評だったので、あえてそのまま出すことにしました。同じ味が帰ってきたことを喜んでいただければと思います」
目指したのは、“ご褒美感のあるケーキ”にすること。
「りんごをしっかり味わえつつも前に出すぎず、脇役のカスタード、シナモンやナツメグなどのスパイス、キャラメルフィリング、パイ生地がりんごの味わいを引き立たせるバランスにこだわりました」

そして驚いたのが、パイ生地で包むのも、りんごを生地に並べるのも、一つひとつ人の手で行っているということ。
「パイ生地を1個ずつ手で織り込むことで自然な凹凸にして温かみのある雰囲気にしています。りんごも手作業でドーム状に詰めてもらうことで、1カットに対して均一な量のりんごになります。機械だとこんなにきれいなケーキにならないんです」

試食させてもらうと、りんごの食感が程よく残り、口の中で酸味とスパイスが香る。カスタードもしっかり入っているけれどしつこくなく、さっぱりとした甘さがりんごの芳醇さを引き立たせている。もちろん、パイ生地はサクサクだ。
「毎年、ベストを尽くして、これ以上のベストってないというくらいのあくなき戦いを繰り返してレシピを開発しています。このアップルパイはその10年の年月の積み重ねで出来た味です」

■アップルパイに生産地の想いをのせて
アップルパイには力強い応援団がいる。青森県弘前市内にあるスターバックスの店舗のパートナー(従業員)が2019年に結成した「りんご隊」だ。
労働力や後継者不足に直面している青森県の特産品・りんごを途絶えさせないために、りんごの魅力を広く地元の人に知ってもらいたいと活動。りんご農家との交流や店舗でのりんごセミナーの開催、写真やコミュニティボードでりんごの情報を発信したりしている。

活動の中で、地元の人がりんごに誇りを持てていないのではないかと感じることがあるという。
「消費者からの『おいしい』のひと言が直接届く機会が生産者には少ないので、素晴らしいりんごを作っていることの実感が持てていないのではないかと思い、そこを解決したいと思っています。誇りを持ってりんごの未来が明るくなる世の中を作りたい」と、りんご隊の山中さんが想いを語る。
スターバックスから発信することで、地元の若い世代を中心にりんごやりんご農家を身近に感じてもらうことがねらいだ。

そんな4人に、発売前の「青森県産 紅玉のカスタードアップルパイ」を試食してもらった。お皿にのったケーキを見た途端、目を大きく見開いて歓声を上げる面々。

ひとりずつ感想を聞いてみると…
「りんごをかじっているみたいな、ジューシーな味わい。カスタードとのハーモニーがいい!」(福原さん)

「紅玉のいいところがすごく出ていますね。食べながら、りんご農家さんの顔が浮かんできました」(山中さん)

「カスタードが入っているものは地元でもあまりないので、スターバックスらしいなと思います。帰ってきてくれてうれしい」(福澤さん)
「デザート感のあるスターバックスならではの味ですね。温めるとよりリッチに感じられるので、全国のみなさんに青森に思いを馳せながら、楽しんでもらいたいです」(三浦さん)
と、大興奮だ。

その様子をうれしそうに見つめる近藤さんは、りんご隊の活動の話に真摯に耳を傾け、感慨深げにこう語った。
「普段は冷蔵庫やステンレスなど無機質なものに囲まれて、窓のない部屋にこもってひたすら開発しています。頭ではわかっていた、商品の向こうにみなさんがいらっしゃるということ、つながりがあってこの商品ができていることをあらためて実感しました」

今年、商品名に「青森県産」と冠を付けたのには理由がある。
「りんごとしての知名度、信頼感があること。そして、青森の方々にも胸を張って、青森県産を使っていることをネーミングからも伝えたい」という近藤さんをはじめとする商品開発担当の想いからだ。青森県が誇るりんごの魅力と想いがいっぱいに詰まったアップルパイ。ぜひご賞味あれ!


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