2025/05/02 04:53 ウェザーニュース
今が旬のタケノコ。この時期、店頭には皮付き生タケノコが並びます。生から茹でて作るタケノコご飯や煮物は、格別の美味しさがあります。
皮付き生タケノコを調理する際に出るのが大量の皮。この皮を利用したおやつを南房総市の梅農家の加藤としさんに伺いました。
おやつが少なかった昔は、タケノコが出回ると梅干しを包んでチューチュー吸うおやつを作っていたそうです。
「タケノコの皮に梅干しを包んで吸うと、そのままでは刺激的で酸っぱい梅干しも、なぜか柔らかい味に変わり、少しずつ減っていくのでいつまでも楽しめるのです。
また、タケノコの皮から爽やかな若々しい香りがして、とても味わい深くなります」(加藤さん)
今の時期は25℃以上の夏日となる日も出てき始めていて、熱中症に注意が必要です。
梅干しは疲労回復効果のあるクエン酸やミネラルなどが豊富で熱中症対策にもオススメの食材として知られています。酸っぱすぎてそのまま食べるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう人は、このようにおやつ感覚で試してみるのも良いかもしれません。
(1)タケノコの皮を数枚むき、下の部分が白くて柔らかい皮が出てきたら破れないようにむく。
(2)皮を広げ、表面のうぶ毛をタケノコの皮を丸めてこすって取る。毛はタワシや包丁の背でも簡単に取れる。
(3)うぶ毛を取った皮を水洗いして水気を拭き取り、梅干しを皮の真ん中やや下あたりに置く。
(4)葉がついている方を折りたたんで、三角に包む。皮は丸まっているので自然にきれいな三角形になる。
(5)一日置いておくと、皮と梅干しがなじんで食べやすくなる。皮が鮮やかなピンク色に染まる。
食べる際は、三角の角から吸うようにします。
生タケノコのシーズンももうすぐ終わり。新鮮な皮が手に入るうちに、ぜひ懐かしいおやつのチューチュー梅を作ってみませんか。