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台風7号まとめ 記録的な大雨 続く台風シーズン 南の海上でまとまりつつある雲も

  • 2023年8月16日
  • tenki.jp

台風7号は近畿地方を縦断し、東海や近畿、中国地方では記録的な大雨となりました。大雨による土砂災害や浸水害などの被害が相次ぐなど、大きな爪痕を残しました。まだ台風シーズンは続きます。日本の南の海上にはまとまりつつある雲があります。

台風7号 今年初の上陸 記録的な大雨

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台風7号は8日午前9時、南鳥島近海で発生しました。その後、本州の南の海上を北上し、15日午前5時前に和歌山県潮岬付近に上陸、その後も北上を続け、午後1時頃に兵庫県明石市付近に再上陸しました。台風7号は今年初めて上陸した台風となりました。

東海や近畿、中国地方、四国を中心に台風本体や台風周辺の活発な雨雲がかかり、記録的な大雨となりました。24時間雨量の最大値は、三重県大台町で605.0ミリと平年の8月ひと月の雨量を超えました。岡山県鏡野町上齋原で534.5ミリ、鳥取県鳥取市佐治で515.0ミリと観測史上1位の値を更新しました。鳥取県には一時「大雨特別警報」が発表。大雨による土砂災害や浸水害などの被害が相次ぎました。

また、風も強まり、神戸市で35.7m/s、奈良市で28.7m/sの最大瞬間風速を観測しました。奈良市ではゴルフ練習場のネットが支柱ごと倒れるという被害もありました。

16日も台風7号の影響続く

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台風7号は15日夜には日本海へ抜け、16日には本州から離れつつありますが、台風の南側のアウターバンド(外側の雨雲)がかかり、岐阜県や静岡県などで猛烈な雨や非常に激しい雨が降りました。引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。危険な斜面や増水した川には近づかないでください。

台風は17日にかけて日本海を北上し、17日夜までに日本海北部で温帯低気圧に変わる見込みです。北海道の日本海側では17日は海上を中心に風が非常に強くなり、海はしける見込みです。強風や高波に十分注意してください。

南の海上にまとまりつつある雲

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気象衛星画像をみると、日本の南の海上には白く発達した雲がまとまりつつあります。今後、熱帯低気圧や台風などの熱帯擾乱となる可能性があります。

上の図のように、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予想でも日本の南の海上は赤い斜線や赤色で示され、9月5日頃にかけて、台風や熱帯低気圧が発生する確率が高めと予測しています。

今後の情報にご注意ください。

9月も台風シーズン

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台風シーズンは続きます。台風の平年の発生数は8月は5.7個と最も多く、9月は5.0個と2番目に多くなります。平年の接近数は8月、9月ともに3.3個と一年で一番多くなっています。去年は9月に台風が6個も日本列島に接近しました。

引き続き、台風への備えを心がけてください。

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