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ノロノロ台風7号 影響長引く 関西はさらに雨量増 大雨・暴風に厳重警戒を

  • 2023年8月15日
  • tenki.jp

関西は台風本体の活発な雨雲にすっぽりと覆われ、雨や風が強く、大荒れの状態が続いています。台風7号は今夜にかけてゆっくりと兵庫県を北上するため、関西ではこの後も大雨や暴風の影響が長引く見込みです。

台風上陸前から大雨 関西で土砂災害の危険度高まる

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台風7号は関西を広く暴風域に巻き込み、15日13時現在明石市付近を北上しています。台風が上陸する前から関西では大雨になっている所があり、14日夜遅くから京都府の舞鶴市や綾部市、福知山市では記録的な大雨になりました。きょう15日13時までの降り始めからの雨量は、和歌山県南部で500ミリを超えている所があり、場所によってはすでに8月ひと月かけて降る雨量を、はるかにしのぐ大雨になっています。すでにこの時間、関西では土砂災害の危険度が高くなっている所が多くなっており、今後少しの雨でも土砂災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。今後も雨の降り方に十分な注意が必要です。

台風動き遅く この後も関西 大雨が長引く

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今回の台風の特徴は動きが遅いことです。自転車並みの速度で今夜にかけて兵庫県をゆっくりと北上し、関西には台風を取り巻く活発な雨雲がかかり続けます。すでに関西では広く大雨になっていますが、この後も局地的に激しい雨や非常に激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や河川の増水、氾濫、低い土地の浸水など、大雨による災害の発生する所が多くなる可能性があります。現在、大きな影響が出ていないところでも、この後状況が急激に悪化する恐れもありますので、この後も無理な外出は控え、出来るだけ安全な場所で過ごすようにしてください。

関西 今夜にかけて暴風に警戒 大雨はあす16日にかけても警戒

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台風7号はあす16日未明には兵庫県から日本海へ北上し、その後関西からは遠ざかる見込みです。台風の北上に伴い、15日夜にかけても関西は非常に強い風が吹き荒れ、最大瞬間風速が30メートルを超えるような猛烈な風が吹く恐れがあります。看板や屋根瓦が飛んだり、車が横転したりするような暴風となる可能性もありますので、屋外に出るのは大変危険です。
また、この後も大雨に厳重な警戒が必要です。1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがあり、土砂災害や河川の増水・氾濫の危険度が急激に高くなる所がある見込みです。
また、あす16日台風が遠ざかっても、湿った空気の流れ込みが続くため、関西は北部や南部を中心に雨が降りやすく、激しい雨の降る所もあるでしょう。河川の増水や氾濫、土砂災害は大雨のピークを過ぎた後に発生することがあります。あすにかけても安全な場所で過ごすようにしてください。

線状降水帯発生時にとるべき行動とは

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今朝、岡山県や鳥取県で線状降水帯が発生しましたが、関西でも線状降水帯が発生する恐れがあり、その場合、土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まります。
自治体からの避難に関する情報を確認のうえ、早めの安全確保を心がけましょう。すでに避難することが危険な場合、家の中の、崖や川から離れたできるだけ高い所で身を守るようにしてください。(ただし、土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)
なお、土砂災害は、雨が弱まったり、止んだりした後でも、発生する場合があります。土砂災害の前兆は、斜面のひび割れ、異様な音・におい、湧き水が止まる、濁った水が噴き出すなどです。このような前兆を見つけた時には、すぐに、斜面から離れてください。
また、河川の増水・氾濫も大雨のピークが過ぎた後に発生する場合があります。雨が弱まっても川には絶対に近づかないでください。

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