サイト内
ウェブ

台風7号北上中 各地の警戒期間は 2011年台風12号では紀伊半島で大雨被害

  • 2023年8月12日
  • tenki.jp

非常に強い勢力で北上中の台風7号。15日(火)頃にも紀伊半島付近に上陸の恐れがあります。2011年の台風12号の際は紀伊半島で大雨による大きな被害が出ました。お盆を直撃する台風7号の各地の大雨や暴風の警戒期間をまとめました。

15日(火)頃に紀伊半島付近に上陸か

台風7号は午後3時現在、非常に強い勢力で、父島の北北西約220kmをゆっくり北西へ進んでいます。

今後も時速10キロから15キロくらいの比較的遅いスピードで北上を続けて、15日(火)頃には紀伊半島付近に暴風域を伴ったままかなり接近、または上陸する可能性が高まっています。

スピードが遅い分、雨や風の影響が長引く恐れがあります。また台風の中心の東側は広い範囲で湿った空気が流れ込むため、関東などでも雨の影響が出てくる見込みです。

お盆を直撃 各地の警戒期間は

画像B

各地の大雨警報と暴風警報が発表される可能性はいつなのかまとめました。

関東は風の影響はほとんどありませんが、大雨警報の可能性が「中」程度が14日(月)〜16日(水)まで長く続きます。

台風が最も近づく東海や近畿は接近前の14日から雨や風が強まり始めて、15日は大雨警報、暴風警報ともに可能性が「高」となっています。名古屋市や大阪市など大都市でも雨や風の影響が大きくなると見れられ、交通への影響などが懸念されます。

四国でも14日から風が強まり始めて、15日は太平洋側を中心に大雨警報の可能性もあります。

紀伊半島の大雨災害 2011年台風12号

画像C

今回の台風7号は進路に当たる紀伊半島を中心に、かなりの大雨が予想されます。

過去にこのエリアで大雨となった台風として、2011年の台風12号の例があります。この時は9月3日に四国に上陸したものの、台風の東側に当たる紀伊半島で接近前から大雨となりました。8月30日17時〜9月5日24時までの総降水量は、多いところでは年降水量平年値の6割に達し、紀伊半島の一部の地域では解析雨量で2000ミリを超えました。

今回はこの時より東よりで紀伊半島付近に上陸が予想されますが、中心の東側では雨量が増える見込みで、静岡県などでも雨量が増える恐れがあります。

太平洋側 中心から離れていても警戒

画像D

15日18時までの72時間予想積算雨量を見ると、太平洋側の広い範囲で台風の大雨の影響を受けることが分かります。

最も雨が多くなりそうなのは三重県、奈良県、和歌山県などですが、中心から離れた静岡県でもかなりの大雨となる所があります。更に台風の上陸が予想される紀伊半島から300キロ以上離れた関東でも西部の山沿いを中心に雨量が増える予想となっています。

台風の東側では南東から湿った空気が次々と流れ込むため、これらの地域では南東に開けた斜面で特に大雨となりそうです。大雨に対する備えは早めに済ませてください。

災害時の持ち物は?

画像E

台風による大雨で災害発生の危険度が高まる可能性がある場合、以下のような行動をとるようにしてください。

①いつもより大雨災害が起きる可能性が高い状況だということを認識し、テレビやスマートフォンなどで気象情報をこまめに見るようにしてください。

②川の近くや土砂災害の危険のある地域にいる人は、避難する可能性があると考え、自治体から発表される避難情報に注意しましょう。台風接近までに数日ある場合、飲食品、貴重品、着替えなど避難所に持って行くものを予め確認し、必要になればすぐに避難できる準備を整えてください。気象情報や避難情報をこまめに確認しましょう。

③避難先は、自治体の指定する避難所のほかに、安全な親戚・知人の家やホテル・旅館など複数の候補を考えておくと良いでしょう。身の危険が差し迫る前にためらわず避難所に避難してください。

台風の最接近までまだ数日あるため、落ち着いてできることから始めるようにしましょう。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
tenki.jp