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緑のgooは2007年より、利用していただいて発生した収益の一部を環境保護を目的とする団体へ寄付してまいりました。
2018年度は、日本自然保護協会へ寄付させていただきます。
日本自然保護協会(NACS-J)の活動や自然環境保護に関する情報をお届けします。

日本のカメ一斉調査に参加しよう!~身近な生きものから見えてくる生物多様性~

  • 2023年7月20日
  • NACS-J
kame

 あなたの身近な水辺で見かけるのは、イシガメ?クサガメ?アカミミガメ?

 外来のカメが増える一方で、在来のカメは数を減らしています。外来種のアカミミガメは2023年6月から外来生物法の規制対象になりました。

 日本自然保護協会が2003年、2013年に市民参加で行った「自然しらべ」では、全国で観察されるカメの約6割がアカミミガメであることが分かりました。全国から情報が集まれば、日本の自然の健康診断になります。

 この夏は、アプリを使って、身近な水辺で「日本のカメ一斉調査」にチャレンジしよう!

淡水カメ6種の見分けるポイント


■ニホンイシガメ<日本固有種> kame
▲Photo by 矢部 隆

見た目:甲らの尻側の縁がギザギザになっている。
分 布:本州、四国、九州とその属島に固有。
大きさ[甲長]:オスは12cm、メスは20cmぐらいまで成長する。


■クサガメ<在来種> kame
▲Photo by 矢部 隆

見た目:甲らに3本の盛り上がったすじがある。
分 布:本州、四国、九州とその属島。中国東部、朝鮮半島、台湾。
大きさ[甲長]:オスは20cm、メスは25cmぐらいまで成長する。
*クサガメについて最近の研究では江戸時代に日本にやってきた外来種であるという説もある


■ニホンスッポン<在来種> kame
▲Photo by 天白牧夫

見た目:鼻先がとがっていて、甲らがやわらかい。
分 布:本州、四国、九州とその属島。中国東部、朝鮮半島、台湾。
大きさ[甲長]:オス・メスともに30cmぐらいまで成長する。
35cmを超え、7kgに達するものもいます。


■ミシシッピアカミミガメ<外来種> kame
▲Photo by 矢部 隆

見た目:首や足に黄色い縞模様がある。
分 布:北アメリカ原産。アメリカ合衆国のミシシッピ川の中~下流域。
大きさ[甲長]:オスは20cm、メスは28cmぐらいまで成長する。
条件付特定外来生物


■ホクベイカミツキガメ<外来種> kame
▲Photo by 矢部 隆

北アメリカ原産。50cmほどになる。
特定外来生物


■ワニガメ<外来種> kame
▲Photo by 矢部 隆

北アメリカ原産。80cmのものも見つかっている。
動物愛護法特定動物

※この6種以外のカメや交雑種も見つけたら情報をお寄せください。


自然しらべ2023 日本のカメ一斉調査参加方法


 自然しらべ2023では、生きものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を使用します。
 スマートフォンにインストールして、ご参加ください。
※データ投稿期間:2023年7月1日~9月30日

参加方法(日本自然保護協会ウェブサイト)

注意事項
1 飼育されているカメ(ペットや水族館など)は調査の集計対象外です。
2 過去の写真記録の投稿も集計対象外です。
3 小さなお子さん一人ででかけずに、おとなと一緒にでかけましょう。
4 水辺での調査なので天候の変化、注意報・警報に気をつけ、安全管理をしましょう。
5 野外には、帽子・長そで・長ズボンで出かけ、水分補給をして熱中症を予防しましょう。



アカミミガメを野外に放さないで! ダメゼッタイ!


 アカミミガメとアメリカザリガニは、2023年6月より「条件付特定外来生物」に指定されました。
 野外に放したり逃したりすることは法律で禁止され、違反すると罰則・罰金の対象になります。

 一般家庭でペットとして飼育されているアカミミガメ・アメリカザリガニは、これまで通り飼うことができ、申請や許可、届出等の手続きは不要です。
 寿命を迎えるまで大切に飼育してください。


●規制の詳しい内容は、環境省「日本の外来種対策」サイトをご覧ください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/regulation/jokentsuki.html

●環境省アメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイヤル
Tel:0570-013-110(9:00~17:00 12/29~1/3を除く、通話料は発信者負担)


自然しらべとは


 「自然しらべ」とは、子どもから大人まで、身近な自然に出かけて全国同じテーマでしらべる、市民参加型プログラムです。集まった情報の結果を、学術協力者の方とまとめ、日本の自然を守る活動に活用します。

 「自然しらべ」ができるだけ多くの方に自然を観察してもらうきっかけとなり、自然への愛着と関心を高め、日本の生物多様性を守ることにつながってほしいと考えています。

今回の集計結果は11月末に日本自然保護協会のウェブサイトで、公表をします。

自然しらべ2023(日本自然保護協会ウェブサイト)


主催・協力・監修


主催:公益財団法人 日本自然保護協会
協力:株式会社バイオーム
監修:矢部 隆(日本カメ自然誌研究会代表)
*本調査は環境省請負業務として実施しています。

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