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スニーカーの概念を覆す「ウール素材」。履いてみたら心地良すぎて驚いた

  • 2024年3月18日
  • Gizmodo Japan

スニーカーの概念を覆す「ウール素材」。履いてみたら心地良すぎて驚いた
Photo: 小原啓樹

ラクすぎて他のスニーカーが疎遠になるまであるな…。

メリノウールという素材、聞いたことありませんか? ウールの中でも特に高品質なものとして知られており、シャツや下着、ソックス、ブランケットなどの素材としても活用されています。

僕も大好きで日常のいろんな場面で取り入れているのですが、最近知ったのがメリノウール製のスニーカーの存在。ウールってスニーカーにもなれたの!?

そのユニークなスニーカーが、Allbirds(オールバーズ)の手掛ける最新モデル「Wool Runner 2(ウールランナー2)」です。実際にじっくり履いてみたので、その魅力を語りますね。

著名人も虜にした話題作の第2弾

実は前モデルにあたる「Wool Runner」は、有名なニュース雑誌Timeにも取り上げられたほどの注目作だったんです。同誌はその快適性を絶賛し、愛用者にAppleのCEOであるティム・クックやオバマ元大統領といった著名人が名を連ねていることでも話題となりました。

その特徴をさらにアップデートしたのが今回紹介する「Wool Runner 2」。僕も2週間ほど履いていたのですが、もう「ラクすぎる」の一言に尽きる履き心地の良さでした。靴は20足ほど持っていていろいろ知ってるつもりだったんですけど、メリノウールの快適さは新境地でしたね。

ふわふわメリノウールが足を優しく包む

「Wool Runner 2」最大の個性ともいえるメリノウールは、アッパーの全面に使用されています。

中敷や、アキレス腱を支えるヒール部分もメリノウール。優しさが細部にまで宿っています。ハイテク素材とは一味違う柔らかでナチュラルなクッション性を感じました。

その履き心地の良さがよく表れているなと思ったのが靴擦れのなさ。僕の足は甲高気味で靴擦れしやすい方なんですが、「Wool Runner 2」は初めて履いたブランドにもかかわらず、使い始め2万歩ほど歩いても靴擦れしなかったのです。いつもおろしたての靴は靴擦れ率が高いのに、これには驚きました。

柔軟で歩きやすく、グリップに優れよく止まる

また、「Wool Runner 2」は屈曲性の高さも快適性につながっていると感じました。足先が曲がりやすくなっているため、蹴り足の負担が軽減されています。靴を支えるソールと足を覆うアッパー、それぞれの素材の柔軟性が織りなす見事な設計です。

一見するとソールが分厚いため重そうに見えるかもしれませんが、こう見えて片足278g(27cmモデル)とスニーカーの中ではかなり軽い部類です。

アウトソールは前モデルからデザインが改良されており、グリップ力が20%アップしているとのこと。実際に雨の日の坂道で歩いてみましたが、滑らずにしっかりと踏ん張れました。このグルグルの可愛いデザインもお気に入りです。

全身での着用バランスはこんな感じ。シンプルなデザインなのでどんなファッションにも溶け込んでくれます。派手な古着と合わせるもヨシ、シンプル系に合わせてもヨシ。

そして、一見シンプルでいて、よく見るとメリノウールの素材感が良いアクセントになってくれるのもいい感じです。

ところで、ウールと聞くと水濡れが心配になりませんか? 大丈夫、「Wool Runner 2」は傘と同程度の撥水性を備えているのです。

カーボンフットプリント、意識してる?

「Wool Runner 2」はメリノウールならではの軽やかな履き心地が魅力でしたが、実はそれだけではないんです。カーボンフットプリント(CFP)という言葉、ご存知でしょうか?

ある製品やサービスについて、素材調達や生産、輸送、使用、そして廃棄に至る一連の流れを通し、どれだけの温室効果ガスが発生したかをCO2量に換算して把握すること。まさしく二酸化炭素の足跡ですね。

AllbirdsはCFPに対するユーザーの意識を変えることを大きな目標としています。

「Wool Runner 2」に使われているメリノ ウール は環境再生型農業によって作られたもの。ソールにはブラジル産サトウキビ由来の素材、シューレースにはペットボトル由来の素材が使われています。

目の前の製品がどれだけのCO2を排出して作られているか。それを意識するため、Allbirdsの製品にはCO2e(二酸化炭素換算)の量が記載されています。

内側のタグに「6.90kg CO2e」とありますね。この製品が僕の手元に届くまでに、これだけの数値の温室効果ガスが発生したことを示します。自家用車で100km移動すると、だいたい14kg CO2eになるそう。

例えば、料理でおなじみのカロリーという単位。これは1896年に誕生した指標で、今ではサンドイッチやラーメンなど多くの食事で見かけます。カロリーを目安とすることで食事量をコントロールできるわけですが、環境に対しても同じ感覚を持てないだろうか?

そのきっかけとなるのがCO2eで、ある製品のCFPを知ることで消費者の意識が変わるかもしれない。環境問題と言われると壮大なイメージがありますが、「CFPの小さいものを選ぶと環境に良い」という見方をすれば、自分ごととして考えられそうじゃないですか?

履いている人にも、環境にも優しい一足

自然由来の成分を活用している技術力の高さや革新的な環境負荷へのアプローチなどなど、“メリノウールでできた珍しいスニーカー”という認識だけではもったいないさまざまな要素が「Wool Runner 2」には詰まっているわけですね。ストーリーがある一足じゃあないですか。

ちなみに、メリノウールは防臭性の高さも特徴の一つ。湿度の高い雨の日に履いてみても、限りなく無臭でした。汚れてしまっても洗濯機で丸洗いできるので、ガンガン日常使いできますよ。こういったロングライフな使いやすさも、地球環境に貢献していると言えそうですね。

「Wool Runner 2」の価格は1万6500円でメンズとウィメンズをラインナップ。カラバリは定番の5色に加えて、これから増えていくようです。取り扱い店舗はオンラインのほか、日本では東京と大阪に直営店があるので、メリノウールの柔らかさに触れてみたい方はぜひお立ち寄りをば。

Photo: 小原啓樹
Source: Allbirds

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