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映画監督・足立紳、高校球児に感動して再びの青春に憧れるも、AGAの効果はいまだに出ない酷暑の7月

  • 2023年8月22日
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「足立 紳 後ろ向きで進む」第40回

 

結婚21年。妻には殴られ罵られ、ふたりの子どもたちに翻弄され、他人の成功に嫉妬する日々——それでも、夫として父として男として生きていかねばならない!

 

『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『喜劇 愛妻物語』で東京国際映画祭最優秀脚本賞を受賞。2023年のNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本も担当。いま、監督・脚本家として大注目の足立 紳の哀しくもおかしい日常。

 

【過去の日記はコチラ】

 

 

7月1日(土)

午前中から息子は近所の公園へ、娘は部活に行ったので、仕事をしたあとに吉祥寺に『小説家の映画』(監督:ホン・サンス)を観にいったが、いつもどおり撃沈してしまった。

 

帰りにハモニカ横丁で寿司を食う。うまかった。大将は「タモリが東京に来た時、寿司を握った」という話をしていた。ホヤの塩辛もうまく、珍しく妻もご機嫌。

 

夕方、帰宅すると息子はまだ帰ってなかった。気にせず仕事したり、ジムに行ったりしたが、夜の7時を過ぎても帰って来ない。心配になって探しに出る。直感で最近よく行くブックオフではないかと思い行ってみると、地べたに座ってマンガを読んでいた。聞くと、14時ごろに友達とトラブルになり別れて、そのままブックオフで飲まず食わず5時間立ち読み(座り読みか)していたとのこと。

 

このブックオフは立ち読みを過度に注意しないので、息子には居心地がいいらしい。申し訳ないので本を数冊買って帰宅。息子はなんだかよくわからなホラーマンガを買っていた。

 

夜、息子と『最後まで行く』の韓国版を見る。(監督:キム・ソンフン)。

 

7月2日(日)

午前中、いつもの喫茶店で仕事をして、午後から息子がどうしても観たい!という『忌怪島』(監督:清水崇)を観にいく。どうして息子はこうもホラーが好きなのだろうか。ゲーム以外で唯一夢中になれているものだから、好きなだけ観せているが、私が息子くらいのころに観て感動していた映画なんかは「退屈」の一言で一刀両断される。

 

※妻より

1歳から夫が『ウォーキング・デッド』とか観せまくっていたのも要因の一つだと思います。怖いもの見たさもあるし、興奮すると変なドーパミンが出ちゃうんだと……。

 

息子は夢中で観ていたようだが、私は最近、暑いところから涼しい映画館に入ると強烈な睡魔に襲われて抗えず、この日もそのとおりに。

 

7月3日(月)

朝からいつもの喫茶店で仕事。昼、新宿で打ち合わせ。若い女性客の多い、原色キラキラのオシャレなカフェにて1500円の”バエそう”なかき氷を食べながら短編映画の打ち合わせ。最近、甘いものはかき氷しか食べていないのになぜか太る。

 

7月5日(水)

午前中、いつもの喫茶店で仕事。その後、チョコザップで高校野球の地方大会を見ながらランニング。心なしか身体が締まったと思うのだが、体重は全然減らない。チョコザップ後、そこから徒歩1分の銭湯でサウナ。この流れが、今の私には最高に気分がいい。サウナのテレビがバーチャル高校野球ならなおいいのだが、「大下容子のワイド! スクランブル」や「徹子の部屋」も好きだ。

 

7月6日(木)

午前中、いつもの喫茶店で仕事。午後、井出智さんのお別れ会に行く。井出さんは若くして子宮頸がんで亡くなられた。その予防の大切さやワクチン接種のことなどを死の間際まで伝えられていた。

 

■井出智 命の声〜HPV・子宮頸がんを伝えたい〜
https://podcast.1242.com/show/inochi-no-koe/

 

私は、生前の井出さんとすごく親しかったわけではないが、ちょくちょくメッセージをいただいたり、井出さんがマネージメントされていた俳優さんたちとは何度か仕事をさせてもらったりした。井出さんはこの仕事が心の底から好きそうに見えた。まだまだやりたいことはたくさんあったはずだから、とても無念だったと思う。ご冥福をお祈りします。

 

7月7日(金)

七夕。ひたすらに仕事。

 

7月8日(土)

午前中、いつもの喫茶店で仕事。昼から息子と『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(監督:ジェームズ・マンゴールド)を鑑賞。息子、大笑いしながら最後に号泣。感度の良い人間と映画を観ていると釣られることはよくあるが、私も最高に面白かった。

 

その後、私はAGAの病院へ行く。薬を飲んで1か月でどのくらい効果があるのかわからないが、先生は私の頭をチェックしながら「うーん……まぁ、まだかな」とおっしゃった。

 

7月12日(水)

朝から仕事。息子は妻とWISK検査を受けにいった。帰って来た妻に聞くと、息子はそうとう脳調が悪く、WISK検査の結果も悪くなっているだろうとのこと。一喜一憂してはいけないと思いつつも、軽く落ちこむ。

 

夜、映画『命の満ち欠け』(監督:小関翔太・岸建太朗)のトークイベントに呼んでいただく。薬物依存をテーマとした非常に熱量の高い映画で、俳優部の皆さんが素晴らしい。薬物依存がテーマではあるが、薬物でなくとも何かで苦しんでいたり、そんな苦しんでいる人が身近にいたりして、どう接するべきかと思っている人には特に深く突き刺さるだろう。

 

7月13日(木)

息子、朝、宿題をやると言っていたができず、そのままグズグズとなってしまい学校は欠席。妻と私はそれぞれいつもの職場で粛々と仕事。息子、夕方の習い事は行った。

 

7月14日(金)

朝食時、娘が期末テストの成績を見せてきた。好結果だったので褒めていたら、息子が小さい声で「どうせ、俺バカだし。俺はダメだし」とズブズブとネガティブモードになってしまったので、「いや、お前は優しいし、お前は面白い! お前は最高だ!」と伝えたところで、復活せず。そして、褒めの途中で、弟に話題を持っていかれてしまった娘も、「どうせいつもパパとママは弟ばっかり!」と拗ねてしまった……。

 

夕方、息子の学校にて担任の先生と面談。息子は今、苦手な授業の時は廊下で寝転んでいるか、教室の一番後ろに息子専用の席があり、そこで本を読んで過ごしているらしい。

 

息子が過ごしやすくなるように、いろいろと相談する。週1で通級できる支援教室も定員が今のところパンパンだ。生きづらさを感じている子は本当に多い。

 

夜、『キネマ旬報』のKさんと打ち合わせがてらに飲む。酒飲みのKさんが勘で選んだ私の地元のお店がとても良くて、10年以上このあたりに住んでいるのにノーマークだった。油揚げに納豆を入れて焼いたものが美味しい。

 

7月16日(日)

娘、早朝に部活のキーパー講習会で、遠くの学校に向かう。娘はハンドボール部に入ったのだが、ゴールキーパーになったのだ。小学校はサッカー、中学はクラブチームで軟式野球、学校の部活ではソフトテニスをしていた。娘的に競技としては野球がいちばん面白いらしいのだが、娘の高校に女子野球部はなく、野球部のマネージャーかハンドボールかソフトボールで悩み、未知のハンドボールにしたらしい。ハンドボールのゴールキーパーってすごく怖そうだが、頑張ってほしい。

 

午後から息子と妻と『1秒先の彼』(監督:山下敦弘)を見に行く。外が38度超え? らしく、歩いていられない。冷たい物を飲み過ぎたのか、息子と私が15分おきにトイレに駆け込む事態に……。清原果耶さんがものすごく魅力的に映っていた。

 

7月17日(月・海の日)

朝から妻は外出。私は近所の映画館に娘・息子と『君たちはどう生きるか』(監督:宮崎駿)を観にいく。ジブリ好きの娘はいちばん好きな『風立ちぬ』と同じくらい好き!とのこと。息子は「俺は15点!」。私は疲労から寝落ちを繰り返してしまい、判断できずという卑怯者。

 

その後、3人で銚子丸に寿司を食いに行く。娘と息子、物凄くよく食べた。妻がいなくてよかった。帰り、古着屋で娘と息子、ついでに私にも服を買う。

 

7月18日(火)

午前中、いつもの喫茶店で仕事。午後から妻と『To Leslie トゥ・レスリー』(監督:マイケル・モリス)を観にいく。演技はすごかったが、最後がやや安易なハッピーエンドになってしまったような……。なんで息子はあんなに簡単に許せるのか……。

 

外に出ると、物凄い暑さ。道玄坂にラーメンを食べに行こうと思ったが、歩けない暑さだったので、近くの「麗郷」に入る。大昔、貧乏時代に願掛けで入って以来だが美味しかった。

 

7月20日(木)

朝からいつもの喫茶店で仕事。昼、帰宅すると、娘と息子がすでに帰宅している。息子は通知表の成績が「父ちゃん、俺、思ったより良かったよ! だからマンガ買ってよね!」と目を輝かせていたから、見てみたら、今までで一番悪いようにしか私には見えず、こいつ何言ってんだとビビったが、1学期はまあまあ学校に行ったし、息子なりに頑張った感触あるのだろう。だからマンガは買ってあげることにした。

 

娘は高校に入って塾をやめたが、やめたなりに一人でよく頑張って勉強していて、私に似て勉強嫌いなのかなと思っていたが、私よりも断然自分で勉強をできる子だった。まあ私と同じくらいだったらかなりヤバイのだが。

 

夜、息子と『ビバリーヒルズ・コップ』(監督:マーティン・ブレスト)を見る。息子はなぜかこのシリーズが好きなのだ。

 

7月21日(金)

本日から夏休み。娘はほぼ毎日部活があるようだ。息子も今年はキャンプの連打や私と二人だけの帰省もあるから、忙しいだろう。

 

だが、そうは言っても、夏休みに入った瞬間に、「ああ、早く2学期始まらないかなあ」とは思ってしまうのだった。

 

夜、息子と『ビバリーヒルズ・コップ2』(監督:トニー・スコット)を鑑賞。息子はよくYouTubeで主題歌の「シェイクダウン」を聞いている。

 

7月22日(土)

朝からいつもの喫茶店で仕事。夜、妻は高校の同窓会で外出。娘と息子は近所の公園の盆踊りに行った。コロナでずっと中止だったので、息子は盆踊り自体を覚えていない様子で、出かける間際、なんだかソワソワしていた。

 

「俺は孤独のかき氷をやるから!」と誰も聞いてないのに大声でわめいているのは、一人ぼっちになってしまったときの奴なりの予防線なのかもしれない。リュックには一人ぼっちになった時用の漫画が5冊、ジェイソンのキーホルダーなども入れてメチャクチャ重い。これも奴なりのお守りだろう。

 

にしても、友達とまったく約束もしていないのに行くというのがどんな結果になるのか私はドキドキしてしまう。息子が傷つくことがなければいいがと思っていると、21時半過ぎても息子も娘も帰ってこない。高校生の娘はきっと幼なじみたちとだべっているのだろうが、息子はいったい何をしているのか?

 

私の頭に浮かんだのは、仲間外れにされて一人でブックオフでしゃがみ読みしている息子の姿だった。ありうる。十分すぎるくらいありうると思った私は家を出てブックオフへと向かったのだが、その途中で祭り帰りの息子と会った。息子は汗だくで真っ赤な顔をしており、友達と鬼ごっこをしていたと言った。最高に楽しかったとのことで、私の目頭もついつい熱くなったが、重いリュックは背負ったままである。「え、君、このリュック背負ったまま鬼ごっこしてたの?」と聞くと「うん」とのこと。軽くめまいがしたが、まぁ仕方ない。

 

全身砂まみれ&汗まみれなので、玄関からそのままシャワーへ直行。すぐ寝るかと思ったが、興奮しているのか全然寝ない。ようやく寝たかと思ったら、1時半ごろ、むくっと起き出して漫画を読み始めた。ドーパミンが出ているのか、薬をキメている人みたいでちょっと怖かった。

 

7月23日(日)

娘、練習試合のため5時起き6時出発。途中、試合のソックスが見つからないとブチギレ、それをあてつけられた妻も、娘の準備を手伝っていたのだがブチ切れ、私は娘の弁当を作りながら、どっちにつくべきか思案しつつ朝からカオス。睡眠不足の息子も耳を押さえて起きてしまい、真夏の早朝から家族全員ギスギス&イライラモード。

 

今日は娘の練習試合を観に行く予定にしていたのだが、「私は行かねえぞ!」と妻は宣言し、「くんな、くんな」と娘も応戦。私は楽しみにしていたのだが、娘は「パパもこないで!」とキレて出て行ったので、結局私も行けなかった。

 

息子もプールに行くと家を出たので、妻と「CLOSE/クロース」(監督:ルーカス・ドン)を観にいく。結構な満席具合。期待して見るが、事件が起こるのが予想外に早く、後半は喪失との向き合いだった。私的にはもっと前半を観たかった。

 

その後、妻と昼焼肉を食べ、池袋に来たからには中国食材を買いまくり(火鍋好き)家に戻る。夕方、息子を矯正歯科に連れていく。あと少しで矯正器具が取れるとのことで息子喜ぶ。

 

17時、昔いた婆さん猫のノラの墓参りに妻の友達が来る(北海道在住)。ノラは妻の友人の夫だった渡辺武監督が飼っていたのだ。なぜか息子がはしゃいで、ノラの墓まで激ハイテンションで案内する。

 

妻の友達が帰り、妻がPTAの手伝いで盆踊りに行くというので息子は本日も盆踊り。PTAの打ち上げまで参加し、妻と息子、汗&砂まみれで22時半帰宅。息子、本日もキマッテいた。

 

7月24日(月)

娘が祖父母と朝から旅行へ。息子と妻と新宿へ『ヴァチカンのエクソシスト』(監督:ジュリアス・エイヴァリー)を観る。恐ろしく満員で驚くと共に、70歳超えの先輩方の人数が多く、それにも驚く。映画はとても面白かった。

 

息子に「お昼何食べたい?」と聞いたら、「寿司!」と即答したので、新宿東宝ビル内にある寿司屋に入る。私たち以外の客は全員外国からの旅行客のように見受けた。みんな金持ちだなあ。

 

新宿東横近くを通ると、エヴァンゲリオンの乗り物があったので、ハマっている息子が喜んで激写。その後、昔バイトしていたミラノ座を冷やかしにいくと、あまりに近未来的になっていて驚く。息子はガチャガチャの多さや、ゲームセンターの雰囲気に興奮。30分悩んで、ヘビのガチャガチャをしていた。

 

 

娘が久しぶりにいないので、夕方から息子の保育園友達が泊まりに来る。夜、裏の山にカブトムシを捕獲しに向かうが、こういう日に限って1匹も捕れなかった。(毎日山に行くが、必ず1、2匹は捕れるのだ)

 

息子の友達Hは21時には爆睡したが、息子と、友達Tは23時過ぎてもなかなか寝ない。幽霊の振りをして脅かしたら、キャッキャ興奮してしまい、余計寝なくなり妻がキレた。私に。

 

夕食後のゲーム時間にマスク被って息子たちを驚かそうとするも、完全にスルーされている(by.妻)

 

7月25日(火)

息子のWISC検査の結果が出たので聞きに行く。予想どおり下がっていて少し凹む。やはり困りごとは増えているのだろう。中学選びは慎重にせねばならない。それにしても医者は「ま、問題難しくなってるしね」とか「支援とか薬、考えといて」と言うのみ。

 

なんなんだ、これ。親任せか? 妻がすかさず、「これ、見方がよくわからないので、検査した先生と面談とかできますか?」と聞くと、「はいはーい……」という感じで予約を取ってくれた。しかし2か月先。ダメだこりゃ。これじゃ支援にはなかなか繋がることができないなと痛感。

 

夜、渡辺兄弟の大田原愚豚舎さんのトークイベントに呼んでいただいて、久しぶりに渡辺紘文監督と弟の雄司さんと会う。私が観たのは『生きているのはひまつぶし』という大田原愚豚舎初のドキュメンタリーということだったが、良い意味でいつもの渡辺作品のようにも感じた。

 

ちょっとだけ欲を言えば、私は渡辺監督の創作の秘密を少しだけ知りたかったが、バン・ウヒョンさんとの電話のやり取りや、ご両親との部屋とのやり取りに、映画では垣間見ることのできない渡辺監督がいて、妙にドキドキした。ラストの「テクノブラザース」撮影風景の長回しは、渡辺兄弟独特の多幸感に溢れる場面となっていた。

 

その後に、久しぶりにお二人とお酒も飲んだとても楽しい時間だった。

 

 

7月26日(水)

朝からいつもの喫茶店で仕事。今朝は朝食を食べていなかったので、ホットケーキとココアを頼み、新聞を読んで、「いざ、仕事!」と思ったら、資料一式仕事道具すべて家に忘れていた。激暑の中、帰宅。最近、自分の忘れ物の多さにいらつく。

 

夜、『神回』の脚本・監督の中村貴一朗さん、佐藤現プロデューサーと、トークイベント。私は事前に台本を読む機会があったのだが、台本よりもさらに面白くなっていて、最後のエモショーナルな演出は完全に台本を超えていた。

 

7月28日(金)

娘と神宮球場に高校野球を観にいく。東東京大会の準決勝。第1試合が岩倉対共栄。すごい試合だった。完全に試合を支配していた岩倉だったが、最終回に信じられないエラーが続出してサヨナラ負け。いわゆる勝負に勝って試合に負けるというやつだ。岩倉のエースの投手は、創価高校からの転校生で、去年1年間は試合に出られなかった。2年生野手のエラーでの負けに心中はどうだろうか。第2試合は東亜学園が危なげなく勝った。

 

 

娘は夢中で観ていたが、こんなに野球が好きなら、本心は野球部のマネージャーをやりたかったのかもしれない。背中を押すべきだったかと少し思ったりもした。

 

それにしても両チームがやっていた「盛り上がりが足りないコール」が素晴らしく面白くて、検索したら2、3年ほど前から高校生の間では流行っているらしい。俺もこういうコールをしてみたいが、その機会は今後の人生にはないだろうなあ。青春したいと強く思った。

 

7月29日(土)

午前中、いつもの喫茶店で仕事。

 

夕方から、息子が習っている格闘技ジムの中井祐樹先生と菊田早苗先生、菊田先生のジムに通っている今西さんがウチに来てくださって飲み会。プロレス格闘技好きの私からすると中井先生も菊田先生も大スター。息子を体験に連れて行ったときは「あ、中井祐樹がほんとにいる……」とか、「菊田早苗だ……」なんて思っていた。たくさん聞きたいことはあるのだが、ファンだと逆に簡単には触れられない。妻は酔っぱらって失礼な態度を取りまくっていたけれど。

 

お二人とも映画好きで(特に中井先生はマニアといっていいほどの映画通)、私の作品を観に来てくださって感激だった。

 

 

7月30日(日)

息子、今日から恒例のキャンプに行くので新宿の集合場所へ送る。日本全国から子供たちが集まって来るのだが、知らない子たちと1週間過ごす。毎年帰ってくるたびに、「もう二度と行かないからね」と言ってキャンプのことはほぼ話してくれないのだが、知らない子たちと触れ合って人間関係に揉まれてほしいので、フィギュアを買ってやることで毎年なんとか行かせている。

 

息子を送ってから深谷シネマに移動して、松本稔さんと舞台挨拶をさせていただいた。

 

※妻より

キャンプに送る時はいつも、息子のイヤイヤスイッチが入らないかかなり気を使いますが、今回は多少の動けなさがあったものの、今までよりは数倍もスムーズに行きました。息子の成長を感じました。

 

【妻の1枚】

 

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【プロフィール】

足立 紳(あだち・しん)

1972年鳥取県生まれ。日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動を経てシナリオを書き始め、第1回「松田優作賞」受賞作「百円の恋」が2014年映画化される。同作にて、第17回シナリオ作家協会「菊島隆三賞」、第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。ほか脚本担当作品として第38回創作テレビドラマ大賞受賞作品「佐知とマユ」(第4回「市川森一脚本賞」受賞)「嘘八百」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」「こどもしょくどう」など多数。『14の夜』で映画監督デビューも果たす。監督、原作、脚本を手がける『喜劇 愛妻物語』が東京国際映画祭最優秀脚本賞。現在、最新作『雑魚どもよ、大志を抱け!』は2023年3月24日に公開。著書に『喜劇 愛妻物語』『14の夜』『弱虫日記』などがある。最新刊は『したいとか、したくないとかの話じゃない』(双葉社・刊)。

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