この後ブレイクアウトルーム(小部屋)に分かれて、「自分の体験として無意識の偏見に気づいたことはなんですか?」というテーマの他、これまでのお話から感じたことや気づいたことを自由に語り合いました。
参加者からは、以下のような意見や感想がありました。
対話の後は、参加者からの質問も交えた全体セッションが行われました。
参加者1:
「相手が何を考えているか知りたい」という気持ちが大切だと思いました。仕事で年齢の高い方とかかわったとき自分の中で無意識に「高齢者は頑固」と決めつけていたことに気づきました。実際にかかわると柔軟な方がとても多かったです。
参加者2:
アンコンシャス・バイアスは他人に対するものだと思っていましたが、自分自身を「女性」「文系」というバイアスで縛っていることに気づきました。仕事を決める時もバイアスで自分を低く見積もってしまっていたのかもしれません。誰かに言われたわけではなく「女性は裏方」「文系は事務」といったイメージが自分の中にありました。
参加者3:
自分の能力を低く見積もるというのは、思い当たるものがあります。アンコンシャス・バイアスは無意識なので「自分のアンコンシャス・バイアスはこれだ」とはっきりとは言えませんが、親や周囲の環境の影響も大きいと思います。
参加者4:
無意識の偏見が無いように意識しようと思いますが、意識したところで「無意識」は完全にはなくならないですよね。何か気づくコツはありますか?
三輪:
そもそもアンコンシャス・バイアスはなくなるものではありません。生きている以上、異質なものを識別するのは本能です。なくそうとするのではなく、自分の中にアンコンシャス・バイアスがあるということを認識して、それが押し付けとして外部に出そうになった時は一旦止まって考えることが大事だと思います。
参加者5:
ダイバーシティを推進し、豊かな組織にしていくためにはリーダーの役割が大事とのことでしたが、リーダーだけに役割を負わせると限界が出てきそうに感じました。みんなでコミュニケーションをとる時間をつくり、学び合うことが大切だと思いました。
参加者6:
一人で考えないで、今日の対話のようにみんなで考えること、仕事や人種の枠を超えて話してみることが大事なのですね。