山に囲まれ、清流を抱く山梨。県南の南山梨エリアでは、その土地ならではのおいしいものがたくさん! やっぱり、旅の楽しみとしてグルメも外せませんよね。
朝活ツアーでは、心のデトックスをすると同時に南山梨グルメも堪能してきました。今回の記事では身延町で話題の湯葉丼と、ワクワクがいっぱい詰まったグルメなお土産も購入できる道の駅をご紹介します。
》あのBEAMSが南山梨をプロデュ―ス!? 南山梨の朝を満喫する“朝活ツアー”で心も身体もリフレッシュを読む
身延山久遠寺の門内商店街にある「旅館山田屋」は100年以上にわたり、身延山に参拝する人々で賑う老舗旅館。そんな山田屋が宿の隣で営む喫茶店が「園林」です。オリジナルカレーや京都の名店イノダコーヒから仕入れたコーヒーなどが楽しめる、穏やかな時間が流れる喫茶店です。
中でも人気なのが名物「杜露里湯葉丼(とろりゆばどん)」!
大豆は、仏教に置ける大切なたんぱく質。参拝客にもぴったりの食材です。清流・富士川の清冽な水を使った湯葉はまさに身延町ならではの味わい。
ご飯の上にたっぷり載っているのは身延の湯葉、そして同じく身延産のシイタケです。お皿のふちに富士山のごとくのっているのは、おろしショウガとワサビ、ネギ。お吸い物と漬物と合わせていただきます。
丼はシンプルな構成ですが、湯葉のコクや風味、干しシイタケの旨味がじんわりと口に広がり、箸が進みます。アクセントととして薬味を合わせることで、湯葉の味わいも一層引き立ちます。ワサビは結構辛いので、辛いのが苦手な方は載せすぎに注意。
滋味深い味わいで、山の朝の空気に冷えた体がぽかぽかになりました。食後にはコーヒーで一服するのもおすすめです。
喫茶店 園林/旅館山田屋
住所:南巨摩郡 身延町身延3567
電話番号:0556-62-1011(代)
公式HPはこちら
寺内町(お寺の敷地内にある町のこと)である門内商店街には、土産物屋、飲食店、多数の宿坊が。宿坊にはお寺の関係者や参拝客だけでなく、一般の人も宿泊することができます。
富士川のせせらぎが聞こえる道を歩いていると、太鼓を持ったお坊さんが練り歩いていたり、南無妙法蓮華経の読経が聞こえてきたり。
名物湯葉丼と一緒に、寺内町ならではの雰囲気も味わってみるのもおすすめです。
旅先で是非とも立ち寄りたいのがやっぱり道の駅。増穂インターを降りてすぐ、アクセスも抜群の道の駅 富士川には南山梨の名産を数多く取り揃える売店コーナーやレストラン、「太鼓堂」と呼ばれる展望台があります。
太鼓堂は現在山梨県指定文化財となった富士川町民俗資料館を模したもの。二階には太鼓堂につながる螺旋階段があります。頂上には名前の由来となった太鼓があるのですが、残念ながら今は鳴らせません。
2階には広々としたウッドデッキテラスがあり、天気の良い日には八ヶ岳連峰が望めます。道の駅で購入した特産品を味わいながら、絶景を堪能するのもおすすめです。
お昼ご飯は道の駅富士川近くの「寿司和食 おかめ」料理長特製の「こしべんと」をいただきます。こしべんととは峡南地域で収穫された四季折々の食材を使ったお弁当のこと。農作業に行くときに持っていった「腰弁当」が由来で、富士川の美味しいものが、たくさん入っており、最近人気のお弁当だそう。
お弁当の中でも注目の食材が「富士の介」。こしべんとでは炊き込みご飯とお刺身に使われていました。富士の介はマス類の中でも最高級とされる「キングサーモン」と山梨県で生産量一番の魚「ニジマス」を交配し開発された、山梨オリジナルの魚。
キングサーモンとニジマスのいいとこどりの富士の介は“育てやすく美味しい”魚なのだそう。しかも、キングサーモンを改良した品種は富士の介だけといいます。
見た目はほぼサーモン。つややかでいかにも美味しそう! 今回初めて食べたのですが、ジューシーな脂とたっぷりとした歯ごたえが絶品でした。家族や友人へのお土産としても買って帰っても喜ばれそうです。
ローストやベーコンに使われている「富士桜ポーク」も山梨県のブランド豚です。また、身延町の湯葉を使った角湯葉の天ぷらや、地場ブランドである信玄鶏の自家製蕗味噌焼きなど、地場産の素材を使った春の味覚が盛りだくさん。
名産である柚子を使ったシフォンケーキのデザートまで大満足のこしべんと。南山梨へ出かけた際には是非探してみてください。ピクニックや自然の中で味わうのにも最適です。
広々としたテラスでは、おいしい空気と美しい山の数々、どこまでも続くような空が楽しめます。それもまた、道の駅富士川のご馳走のひとつかもしれません。
他にも軽食が食べられるレストラン「富士川キッチン」と、農産物や地元の物品販売がある売店コーナーがあります。地ビールやワイン、地元の緑茶など、旅のお供にぴったりな飲み物もずらり。フルーツで有名な山梨ならではの、ジャムやスイーツの種類も豊富でした。外の多目的広場では瑞々しい花束がリーズナブルな値段で売っていたので、ついつい購入。東京に抱えて帰ってしまいました。
取材時には、「今は特産物が少ない時期」だとお店の方が話していましたが、それでも店内ところ狭しと果物や野菜、お花が並んでいて、目移りしてしまうほど。暖かくなるにつれ、どんどん特産物は増えてくるそうなので、楽しみが募ります。
道の駅 富士川にはBEAMSがプロデュースしたインフォメーションコーナーも。BEAMSクリエイティブのメンバーが南山梨の5町1市に何度も足を運びセレクトした各町の特産品が展示されているので、ここから南山梨観光のヒントを得たり、何を買うか検討してみるのもおすすめです。
道の駅富士川
山梨県南巨摩郡富士川町青柳町1655-3
TEL:0556-48-8700
公式HPはこちら
目や耳、舌、肌などで、たくさんの“ごちそう”を楽しめる南山梨。心も体もすっきり、大満足できる場所でした。南山梨には他にも魅力的なスポットがたくさん点在しています。是非、チェックしてみてくださいね。
取材・文=宇野なおみ