ホンジュラスと言えば中米だが、コスタリカやパナマと同じく昆虫的には南米的要素が強い地域で、珍しい昆虫がたくさん住んでいる。そこに長く住まれていた及川義明さんが、「奇虫、怪虫、こんな虫いたんだ!!」という写真集をだされた。94ページの本で約80種の昆虫が載っている。前書きや各グループの扉以外には一切文章はない。なにしろ著者名もないから驚きだ。
これは前書きにもあるように、子どもの頃に標本や絵で見た虫をいつか見てみたいという夢が、ホンジュラスに住んで実現したわけで、名前などよりも、まずその姿を見てもらいたいという彼の考えなのだろう。
ぼくが見たこともない虫もたくさん載っている。現地に住んで、植物園で働いていた方なので、虫との出会いは毎日が楽しみだったに違いない。
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