ベネズエラのランコグランデでヘラクレスオオカブトを闘わせて、論文を書いたピーべは大型オスの闘争行動も詳しく記述している。後からきたオスが、すでにえさ場に先客がいることを感知すると、10cm以上離れたところで胸部をさかんに上下させ、キィキィーという音を立てる。
その音がすると、先客は素早く頭をよけ後ずさりする。このオスに闘う気があれば、すぐに戦闘態勢に入る。そのことからも、闘いの時は聴覚が重要な役目をしていると考えられるという。
2匹の大型オスはそれぞれ体長13cm、体重24gである。この場合は最初に2 本の角を外側から挟んだほうが勝ちであるという。そのまま胴体のほうに角をづらしていき、相手の胸を挟むと、立ち上がる姿勢をとる。こうすることで、相手は空中高く持ち上げられてしまうことになる。
挟まれたぼうは、足をばたつかせるだけでなすすべがない。その姿勢は8秒ほど続くという。そのまま投げることもあるが、たいていはその姿勢のまま歩きだし、結局は地面にたたき落とすことが多い。しかし負けたものは去るという規定もないので、また登って来て、再び戦闘態勢にはいることも多いという。
ヘラクレスヘラクレス同士の闘い動画を制作しアップしました。
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