個人情報保護に世の中の関心が向いて以来、困ることも多い。些細なことでも、本人が行わないといけないことが多く、家内に何か頼むことでも、委任状が必要だったりする。電話で本人ですかと尋ねられて、はいそうですというだけで手続きができたりする場合もある。生年月日を言えばよいという場合もある。これなどただ、いいわけ程度に個人確認を行っているに過ぎない。ただ男の声と女の声は違うから、家内に頼むことはできない。去年と一昨年は半分以上小諸にいたので、本人の署名というので、わざわざ郵便で書類を送ってもらったりと、けっこうやっかいだった。
SNSの投稿はfacebookは基本本名での登録だが、そうでないものも多いと思う。例えば写真の会などの、会員名簿に載せる個人情報は、どこまでかという問題にぶつかる。本人に確認すると住所も本名もやっている分野も載せないで欲しいという人も出て来るご時世にびっくりしたりする。
最近、サイトにアクセスするのにツーファクター認証というのがはやっていて、家のパソコンから久しぶりにログインすると、携帯に確認コードが送られてくる。
携帯を事務所に忘れることも多く、そういうときはアクセスができない。悪い人は確かにいるのだろうが、携帯を持っていないとサービスが受けられないというのも困ったものだと思う。個人情報保護といいながら、企業には個人情報が集積されることになり、私たちはそうした企業に大げさに言えば生死を握られているようにも思う。
検索などで的確に興味がある商品が上位に現れるのは便利であるが、気味が悪いことでもある。個人情報の中のメンタルな部分はAIに握られているようなものだ。
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