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海野和男のデジタル昆虫記

ナメクジはカタツムリだった

ナメクジはカタツムリだった
2021年07月10日

SSP理事の武田晋一さんから「ナメクジはカタツムリだった」という絵本が届いた。
中を開いてみると,様々なカタツムリが登場する。武田さんは「カタツムリハンドブック」と言う本も出されている、大のカタツムリ好きのカメラマンだ。
沖縄でヒラコウラベッコウガイというカタツムリを見て、「これはナメクジでしょう!」と叫びたくなったそうです。ナメクジは大の苦手だった武田カメラマンは、このことをきっかけに、ナメクジにも興味を持つようになったのです。
チャコウラナメクジは体の中に小さなからを持つナメクジですが、解剖してみると、小さな白い殻があったそうです。ここで武田さんはナメクジはカタツムリだったという進化の話に興味を持ったのです。
写真は綺麗ですが、それより構成と語りがとても良いと思いました。武田さんの作った本の中で,一番のできではないでしょうか。右巻き、左巻きというページはカタツムリの図鑑としても使える優れものです。
興味を持った生き物を探しているうちに、進化に興味を持ち、次のステップへ進む。自分の好きなことを続けると、いろいろなことが見えてくるという科学することの基本がよく表されています。科学読み物として,とても良くできていると思いました。久しぶりに本格的な科学読み物に出会った感じです。大人でも十分楽しめます。

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