中南米には触ると翅を開いて、普段は見えない後翅の目玉模様を見せるメダマヤママユ Automeris属のガの仲間がたくさんいる。Automeris属の蛾を日本でメダマヤママユと呼んだのは、多分ぼくが最初で1990年ぐらいのことだが、今ではメダマヤママユという名は定着している。
さて英語でこのヤママユを何というのかと調べても適切名がないようだ。ヤママユガ科はsaturniidaeなのでeEye spotted saturniidae mothで良いのかもしれないが、あまり一般的ではない。北アメリカの Io moth はAutomerisの蛾だけれども、特定の種を指す英名だ。写真はホンジュラスで撮影したメダマヤママユの仲間。メダマヤママユは翅を開くと、長い間開きっぱなしにするから、鳥に対してのある程度の威嚇効果があるのだろう。しばらくして飛び立って、再びとまると翅を閉じる。そうすると枯葉のように見える。ホンジュラスの2種のメダマヤママユが目玉模様を見せる解説付きの動画をアップしました。
目玉模様については「虫は人の鏡 擬態の解剖学」をご覧下さい
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