飛行機がテナガカミキリを手本にしたなどという話しもある。翅を開かないとカニムシが載っている背中は見えないので、ずいぶん粘って撮影した。はじめは倒木の上を歩き回ってばかりいて、いっこうに飛ぶ気配がなかったのが、その木が気に入らなかったのか、突然前脚で立ち上がった。甲虫の場合、立ち上がると、飛ぶというサインだ。
背中に載っている小さな虫は昆虫ではなく、小さなサソリのようなカニムシだ。実はカニムシはテナガカミキリを飛行機代わりに使うのだ。テナガカミキリが卵を産む木の種類は決まっていて、カニムシもその木に住んでいる。テナガカミキリの背中に乗って行けば、必ず自分にも都合の良い木にたどり着くというわけだ。
テナガカミキリが飛んだり、歩き回る動画を製作しました。ぜひご覧下さい
テナガカミキリについては世界でいちばん変な虫: 珍虫奇虫図鑑をご覧下さい
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