今年は久しぶりに小諸に長期滞在した。小諸をベースにした期間は約7ヶ月という長期になった。小諸100日、海外100日、東京150日というここ5年の暮らしだったから、随分と変わった。助手の高嶋君がいた2008年3月までは200日ぐらいは小諸にいたのだが、東京と往復を頻繁にしていた。今年は地方講演などに行く時に東京経由なのでしかたがなくといった感じで、東京に泊まった。その結果、東京より小諸が気に入ってしまい、東京生活になじめるだろうかと心配だ。東京にいる間に背中の痛みを治したいと思うし、白内障もなんとかしたい。
しかし、春から夏の蝶のシーズンもしっかり定点で見据えることができたのは素晴らしいことだった。コロナ禍がなければ、恐らく一生こういうチャンスはなかったと思う。その間、一人暮らしで、ほとんど人と会わないわけで、仕事や会議もほぼ全てWEBやメールで行った。家族との対話はfacetimeで十分。むしろその方が喧嘩などしなくて良いとも思った。
やってみるとリモートによるWEB会議や、WEB審査はたいへん快適で、ほとんどリアルにやっているのと違わないのもびっくりだった。ラジオやテレビの出演もリモートで行ったし、WEB講演もやってみた。
ぼくは会議の後の飲み会が楽しいのだが、今年はどうせそんな飲み会はできないわけだからリモートで十分と言うことになる。しかし、そうはいっても、生身の人間と長期顔を合わせないのは、将来的には良くないとも思った。またコロナ禍で、人の心がすさんできたようにも思う。自己規制が過剰になり、自己規制しない他人を批判するなど、楽しくないことも多くなったと思う。コロナより恐いのはそういった人の荒んだ心であると思う。そんなことにならないように、来年はコロナが終息してくれることを祈らずにはいられない。
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