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海野和男のデジタル昆虫記

どこにいるの,テングチョウ

どこにいるの,テングチョウ
2020年04月12日

50年近く前に、はじめて「チョウ、チョウはなぜとぶか」というモノクロの写真集を作った。その時に養老さんが書評を書いて下さったのだが、テングチョウが小さく写った写真を見開きで載せ、わざとノドにテングチョウをかけた。これを養老さんが喜んで下さった。そんな写真を撮ろうとするが、ついチョウを大きく写してしまう。
 20年ほど前に今はない毎日グラフで「昆虫は人ヒトの鏡」という24回の連載を行った。養老孟司さんが文、ぼくが写真の担当だった。その連載はそのままになっていたが、今度、とある出版社から単行本化されることになった。写真は多分,新たなものに差し替えるものも多いと思うが、まだ決まっていない。今回、読みかえしてみると、さすが養老さん、大変面白かった。虫を見る視点はぼくも養老さんに近いが、彼のような文は書けない。教養の違い故という気がする。

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