3月に入ると,暖かな日射しが気持ちの良い季節がやってくる。小道を歩けば、コバルトブルーの美しい絨毯が現れる。オオイヌノフグリの群落である。平らな場所より、田んぼの土手などの花が綺麗なのは、太陽の光を効率よく受けるからだ。
元々はヨーロッパの植物で、明治になってから日本に入ってきたと言われている。まだ外来植物という言葉もなかったかもしれないし、外国の植物と言うことで、もてはやされたかもしれない。今では外来種というと危険視されるが、オオイヌノフグリの場合は、あまりそういう風には言われない。もうすっかり日本に定着しているからだろう。
寒さに強い植物で、真冬でも花を咲かせていることも多いが、元気になるのは3月に入ってからだ。まだ春の花が少ないから,虫たちにとっても良い蜜源となる。早くから飛ぶモンキチョウや,ベニシジミ、ルリシジミなどのチョウやミツバチもやってくる。ナナホシテントウが良く見つかるが、これは蜜目当てではなく、茎の付け根などにつくアブラムシを食べるためだ。虫が多いので、ぼくも早春はオオイヌノフグリの咲いている場所で写真を撮る。
BSプレミアムカフェ ハイビジョン特集 ファーブル昆虫記 南仏・愛(いと)しき小宇宙2カリバチとヤママユ)が放映されます。この回は小諸での収録が多く、ぼくも多く登場します。
2020年4月27日(月)午前9:00〜
2020年4月28日(火)午前0:45〜(深夜リピート放送)
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