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海野和男のデジタル昆虫記

広報こもろ連載 2015年9月号 イナゴ

広報こもろ連載 2015年9月号 イナゴ
2020年04月19日

 イネがたわわに実った田んぼの畦を歩いていくと、ざわざわという音がして、たくさんのイナゴが飛び跳ねる。4歳の時に家族でピクニックをかねてイナゴ捕りに行ったことを思い出す。当時はまだ食糧難で、少しでも栄養をとの祖母の発案だった。小諸ではスーパーで普通にイナゴの佃煮を売っていて驚いたが、最近はあまり見かけなくなった。
 イナゴはイネやススキの葉を食べるので、害虫とされてきたが、お米そのものをを食べるわけではないから、大発生しなければ、ひどい害にはならない。イナゴが食べた稲の葉はイナゴの肉に変わる。イネの葉は食べられないが、イナゴなら栄養になる。昔から日本人はイナゴとお米と上手につきあってきたなと思う。
 あちこちの田んぼをまわると、イナゴの多い田んぼと、ほとんどいない田んぼがある。恐らくは農薬の使用量や、種類によって異なるのだと思う。ともあれイナゴの多い田んぼで取れた米は安全だろう。
半分ぐらいイネ刈りが終わった田んぼで交尾しているイナゴ。下の大きいのがメス。

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