寒い朝に風呂場で素晴らしい芸術品を見た。結露した窓が凍り付いて、まるで氷の華が咲いたような美しい模様ができていた。そういえば、子どもの頃に東京でもこんな氷の華を見たことがあった。温暖化で冬の気温が高くなっているし、家の機密性があがり、気温も高くなったので,今は、東京ではまず見られない。
実は小諸でこの美しい芸術品を見たのは比較的最近である。窓が結露するのを防ぐために、風呂の換気扇を回しっぱなしにしていたからだ。その日は換気扇を切ってしまい、おまけに風呂の湯を張りっぱなしだったという失敗のおかげで、美しい氷の華を見ることができたのだ。窓に咲いた氷の結晶は、光線の具合で、輝きを増す。あまりにも美しいので、たまにはこの氷の華を見ようと、わざと風呂蓋を開けておいたりするのである。写真を撮るには偏光板を窓の外に張り、内側から偏光フイルターをつけたカメラで撮影すると、氷が様々な色に輝き、さらに美しく見えるのである。
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