「珍虫奇虫図鑑」世界でいちばん変な虫が刊行されました。
変な虫とは素晴らしい虫たちです。「虫を食べる」などコラムも豊富です。あとがきを掲載しておきます。
本書に登場する昆虫の多くは筆者が子供の頃に憧れた昆虫たちだ。19世紀の昔からイギリスの博物学者たちが世界の熱帯に赴き、彼らを驚嘆させた昆虫たちだ。未だにかっての博物学者をも驚かせるような珍虫奇虫も少しは見つかるが、多くは19世紀に見つかっている。未知の昆虫たちを求めて世界を旅した当時のヨーロッパの博物学者には尊敬の念を禁じ得ない。今でこそたくさんの情報があるが、当時は熱帯はまったく未知の世界だった。
ヨーロッパや日本などの温帯に住んでいると、想像も付かないような昆虫が珍虫奇虫である。勿論日本やイギリスにも珍虫奇虫はいるが、本書で取り上げたほとんどの昆虫は、かって博物学者を驚嘆させた昆虫たちである。奇をてらったものではなく、王道を行く昆虫たちだ。
憧れの昆虫たちを求めて50年間世界の熱帯を旅してきた。この本を脱稿してからも、インドネシア領のニューギニア島にトリバネアゲハに会いに行った。12月にはペルーに行く。憧れの珍虫奇虫を求める旅はまだ続く。
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