高原美術館にはクロアナバチが棲み着いている。クロアナバチはこのあたりでは、他の場所では見たことがない。ツユムシやクサキリを狩るハチだが、ここでは獲物はヒメクサキリに限られる。獲物は個体群によって継承されるのだろうか?
カリバチは獲物に麻酔をかけ、そこに卵を産む。クロアナバチの場合はこのあたりでは年1回の発生で8月が活動期だ。ファーブルをいたく感激させたハチの仲間だ。昔、NHKでファーブル昆虫記をやったときには、小諸では見つけることができず断念したことがあった。ダーウインが来たではカメルーンのオオキバドロバチの時に脇役として登場させた。
今までは草に紛れて一般の人には見えなかったが、今年はばかなことにそこの植え込みのツルフジバカマや植えてあるスズランまで市が刈ってしまい、寂しいからと館の人がマリーゴールドの種を蒔いた。
悲しいことであると言うような話を昨日のギャラリートークでも声を大にしてしゃべった。もっと自然好きな人は大きな声を上げるべきだろう。
駆除されてしまわないように。美術館の人にも大げさに話しておいた。それでここにはまったく危険のないクロアナバチがいますという写真入りの小さな看板を立てようということになった。クロアナバチの穴掘りの動画をアップしました
小諸高原美術館で写真展「小諸日記20年」「蝶・多様性の世界」開催中です。28日まで。9時から17時。休館日8月19日、26日。
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