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海野和男のデジタル昆虫記

ニコンFE2 NIKON FE2 1983

ニコンFE2 NIKON FE2 1983
2019年03月03日

今日でひとまず、日本のフイルムカメラの連載を終わります。また海外などに出ているときに、今度は海外のフイルムカメラの名機を紹介したいと思います。また6日から海外ですが、今度は先月取材したタイの昆虫をしばらく連載します。
ニコンの普及型カメラであるニコマートの流れをくむ小型軽量の一眼レフが1978年に発売された。ニコンFEである。けれどぼくはこれにはあまり興味がなかった。当時ぼくが使っていたカメラはニコンFM であった。1983年に1/250秒でシンクロするFE2が出た。これには興味があったが、当時はすぐにカメラを買うほどの余裕はなかった。1/4000秒のシャッター速度もFE2 の特徴だが、ぼくにとっては、それより1/250のシンクロが昆虫写真を撮る上で重要だった。
実は、ぼくのニコンFE2は友人の動物カメラマンの江川正幸さんの使っていたものだ。彼が望遠レンズを付けたまま、三脚ごと倒してしまいこのカメラを壊してしまった。取材の帰りに東京に寄りぼくと会った際、彼はそのまままた取材に出かけるので、すぐにカメラが必要だという。できればぼくのFM を譲って欲しいとのことだった。当時、ぼくがFM をあまり使っていないことを知っていたのだ。
ちょうどぼくはFM を売って、FE2 に買い換えようと思っていたところだからこの話に乗った。商談はまとまって、FMの完動品と壊れたFE2 をパーターすることにした。写真家協会の会員だったので修理が半額になった。それでも2万5千円ほほどかかったから、相当ひどい状態だったわけだ。直ってきたFE2 は外装がほとんど変わっていて、新品同様になっていた。そんなわけでFE2を手に入れたのだが、その使い勝手の良さにはびっくり、F2もF3も、もはやFE2の敵ではなく、お蔵入りしてしまうことになった。小型軽量で、できるだけ早いストロボ向調が可能というのが、ぼくの実用カメラを選ぶポリシーであった。
 それは、それから何十年も経った2019年でもまったく変わっていない。そのポリシーが、2019年現在オリンパスのE-M1 MK2を使っている理由である。
写真のニコンFE2はGNオートニッコール45mm F2.8付き。GNニッコールはパンケーキ型レンズの元祖みたいなレンズ。その名の通り絞りとストロボのガイドナンバーをセットすれば、ストロボ撮影が容易だった。リパースして接写に使うとものすごくシャープなレンズだ。このカメラで撮った写真はこちら

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