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海野和男のデジタル昆虫記

ペトリV6 PETRI V6 1965

ペトリV6 PETRI V6 1965
2019年02月24日

 ぼくが中学生になってはじめて使った本格的なカメラはレンジファインダーのペトリであった。ぼくが最初に使った一眼レフはペンタックスSPであるが、その時にひょっとしたらこのペトリV6になったかも知れなかった。
 確かカメラのさくらやで両方を見比べて、このペトリの何とも言えない雰囲気にひかれたし、値段も1万円ほど安かったので相当迷った。けれど前に買ったペトリがすぐに壊れてしまっていたこともあり、結局はペンタックスになった。
 もしペトリを買っていたらぼくの写真家人生は開かなかったかも知れない。というのはペンタックスはM42という世界共通マウントのカメラであるから、様々な用品も豊富にありしかも安かった。ペトリは小さなメーカーでマウントも独自マウントであったからだ。ぼくがペトリを買ったのはずっと後になりペトリがつぶれて、従業員組合が出したMF1という小型一眼レフであった。そしてそのカメラも実に簡単に壊れてしまった。
 ペトリの一眼レフの特徴はボディーの前面にシャッターボタンがあることだ。何でこんな所にシャッターボタンがと思うが、1950〜1960年代の海外のカメラでは普通なことである。もとはレンズに絞り込みレバーがあり、絞り込みボタンを押すとシャッターが連動するために、全面にシャッターボタンがあることがオート絞りで使うための優れた機構であったわけだ。
 このペトリV6はある人からジャンクということで、譲ってもらったものだ。長い間使われていなかったので、シャッターがちょっとおかしくなっていたが、底蓋をあけ少しいじったら、ちゃんと動くようになった。結構使われていたし、広角レンズが付いていたので、どういう人が使ったのかと興味を持った。たずねてみると、その方のおじいさんの所持品で、建設会社をやっていたとのことである。このカメラで現場の写真をバシャバシャと撮っていたわけだ

2月28日CP+2019に出演します。13:20-13:50サンディスク、14時30分からオリンパスブースです。皆様のお越しをお待ちしております
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