サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

キャノンF-1 CANON F-1 1971

キャノンF-1 CANON F-1 1971
2019年02月07日

 キャノンF-1は1971年の発売だ。当時プロ用カメラではキャノンはニコンの足元にも及ばなかった。ニコンFシリーズに対抗して製作されたカメラである。
 公称10万カットの撮影に耐えるシャッターなどを装備し、摂氏60度からマイナス30度、湿度90%でもその精度を保証したと言われている。このカメラによってキャノンはニコンに一気に迫ろうとした。実際このカメラは成功し、報道やプロカメラマンの世界でニコンに迫る勢いで使用された。
 今見てもなかなか貫禄のあるカメラで、しかも思ったよりスマートなボディーデザインで、結構気に入ってしまった。71年といえば大学を出たばかり、当時はキャノンは好きではなかったのと、だいたい高くてプロ用カメラは、手がでなかった。ぼくが、キャノンを初めて買ったのはEOSが出てからのことである。
 キャノンとニコンを比べると、キャノンは革新的なカメラに挑戦し、ニコンはあくまで保守的であった。EOSでキャノンはそれまでの一眼レフユーザーを切ってしまった。しかしEOSはそのオートフォーカス、ストロボ調光の優秀さでたちまちプロの世界を席巻したのである。
 一方ニコンのすごいところはユーザーを大切にして?マウントの規格を変えなかったことである。すごいことに1959年のレンズが今のデジタルカメラD1Xにだって装着できるのである。ぼくはニコンカメラを長年使っているから、これはとても嬉しいことである。けれどそれ故に、レンズをなかなか買い換えないから、ニコンは儲からないのではとも思うのだ。
 ぼくはキャノンを嫌いながらも、キャノンがあるがために撮れるといった写真もあり、レンズが使い回しができないので買い換えることが頻繁だ。何しろ新しい機構をちゃんと使うためには、レンズはおろかストロボまで買い換えなければならないと言うことすらある。だからぼくが購入した代金の総額はキャノンの方がずっと多い。何故ニコンを使っているのにキャノンを買うかと言えば、悔しいけれどキャノンにしかない等倍から5倍まで撮れるレンズがあるからである。このカメラで撮った写真はこちら

関連タグ
クラシックカメラ
長野県
前日
翌日

お知らせ

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。