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海野和男のデジタル昆虫記

初アメリカ(アオジャコウアゲハ Battus philenor)

初アメリカ(アオジャコウアゲハ Battus philenor)
2018年07月20日

 初めてアメリカでフルに10日間撮影。アメリカは僕にとっては、あまりなじみのある国ではない。テレビ取材で、テントウムシの集団越冬を見に行った以外は、滞在しても数日で、ずっと昔に南米に行く途中でニューヨークの博物館に用事があって寄ったのと、1970年代にメキシコに行く途中オオカバマダラの撮影に立ち寄ったぐらいだ。
 今回はアゲハチョウの進化をDNAから見る秋に出す予定の本の写真を担当していて、どうしても北米のアゲハを撮影したくなって、思い切って行くことにした。
 テキサスとアーカンソーをレンタカーで走り回った。結果はかなり良かったが、最初はどうなることかと思った。着いた日に空港からダラス郊外のグレープバイン湖に行ったのだけれど、暑くてたまらない。ここではクロキアゲハと、アオジャコウを撮影したかったが、クロキアゲハらしいアゲハを2匹見ただけで、とても撮影にはならなかった。
 そこで、ダラスのディスカバリーガーデンという、チョウを見せている施設を訪ねてみた。ディスカバリーガーデンはモルフォやドクチョウがメインのグラスハウスで、なかなか見応えのある施設だった。頼りにしようと思ったディスカバリーガーデンのジョンさんは、チョウ好きが高じてこの施設をやっているのだが、フィールドにはほとんど出ないらしく、情報は得られなかった。
 オープンのバタフライガーデンがあって、花が植えられて、なかなか良い。アオジャコウがいるというので、翌日、オープン前に入れてもらった。6時間ほど炎天下で狙ったが、アオジャコウは2匹だけ飛んでいて、ほとんど花にこなかった。アオジャコウは擬態のモデルとなる毒蝶で、てっきり、飛翔はゆっくりと思ったけれど、それは間違えだった。日本のカラスアゲハぐらい速く飛ぶ。なんとか庭の花に来ているカットを撮影できたが、一番見たかった、アオジャコウに擬態したクスノキアゲハはダラスにはいないらしい。
さてこれからどうしたものかと途方にくれたが、翌朝からアーカンソー州方面に行くことにした。頼りはグーグルマップと分布図だけだ。

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