Entopiaでは蝶の飛び交う空間を抜けるとCocoonと呼ばれる建物に入る。動く歩道で2階に上る。さまざまな展示があり大きなマダラチョウの幼虫には小さなモニターがいくつもあって、幼虫が葉を食べる様子を見ながらその音も聞ける。音の録音は高嶋君だ。
Cocoonの中も洞窟ふうで、さまざまな展示がある。床の下に大きなクワガタの幼虫のリアルな模型があったり、ほんもののコーカサスオオカブトの蛹、さまざまなマレーシアの生きた昆虫の展示もある。日本の昆虫館なら必ずある標本は、生態の説明に使うもの以外はほとんどない。これも世界の趨勢なのかもしれない。5年後ぐらいにさらに増築の予定で、将来的には本物のマレーシアの昆虫標本と、博物館をつないだ検索システムなどを用いたデジタルミュージアムの展示も模索している。ただ、行政が運営する日本の昆虫館と違うから、運営はたいへんである。しかしアジアの発展がもたらす民間の活力というのは素晴らしく、日本ガ学ぶべき点も多いのである。
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