年内発売予定と発表されたE-M1 Mk2。AF/AE追従で最高18コマ/秒、ピント固定なら秒60コマ(電子シャッター使用時)。メカシャッターでもそれぞれ10コマ、15コマはいく。撮像素子全面に位相差AFを埋め込んであるので、今までOVFカメラに若干劣っていたオリンパスのAFが画期的に速くなりそうだ。画像消失時間も0.6mmsecというのはびっくり。これはほとんど感じられないレベルだろう。
速い連写速度を使ったPro Captureモードはプリ連写と呼ばれるもので、シャッターを半押しして被写体を狙い、これぞという時にシャッターを押すと、その前と後が60コマまで記録される新しい機能。今まで1インチセンサーのニコン1V3とカシオなどにあった機能。パナの4Kプリ連写と似ているが、4Kは800万画素、こちらはフル画素(2000万画素でrawでもjpgでも可能だ。狙った瞬間が確実に記録される。電子シャッターでの読み込みが速くなったので、電子シャッターで問題となる歪みもかなり軽減されるのだろう。
ハイレゾショットはRawなら8千万画素で記録する。これも従来は1秒位かかったと思うが、今回明記されてはいないが18コマ秒でセンサーを動かすのろうから、たぶん1/2秒程度で可能なのかなと思う(不確か)つまり1/2でぶれない人は手持ちハイレゾ可能かなと思う。
昆虫写真必須の深度合成が全てのプロレンズに対応しそうだ。深度合成、フォーカスブラケットも今までより確実に短い時間で撮影が終了するのではないのだろうか。マクロレンズ以外で深度合成を使った作品も登場してくるだろう。
動画は期待していなかったが、現在のGH4程度に進化している様だ。4K動画も強力な手ぶれ補正で良さそうだ。AFが良くなれば行ったり来たりのピントがなくなるだろう。GH5より1段階送れているが、ようやく本格的な動画にも対応した。
今までオリンパスのフラッシュは連写がきかないという点が問題だったが、新発売のFL-900Rは1/32光量で10コマ連写が可能。これでようやく報道の人も使える様になる。広角でチョウの連写をする人にも良いだろう。
小さなマクロフラッシュ「STF-8」も発売されるこれも防塵防滴である。コマンダーとしても使えるという。残念なのはアクセサリーシューが一つしかないから、FL-900Rをカメラに付けて、なおかつマクロフラッシュを付けるには何らかの改造かカメラに付けるブラケットが必要なことだ。
レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro、M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROが11月下旬発売とアナウンスされている。
12-100mm は少し高いと思うが(17万5千円とぼくの予想より2割ほど高かった)、寄れるレンズだ。実倍で0.3倍(Wide) / 0.21倍(Tele)だからフルサイズ換算なら昔のマクロレンズなみ。チョウの撮影はマクロ不要になる万能レンズ。手ぶれ補正は何と6.5段補正。熟練者は問題無く望遠で1/10以下で手持ち可能だろう。
30mm F3.5 Macroは希望小売価格37500円とかなり低価格。ボケが美しく、1.25倍(フルサイズ換算2.5倍)の最短撮影距離を持つ。WDが短いから、高倍率ではSTF-8を併用した方がよいかもしれない。
25mm F1.2は最近のこのクラスのレンズとしては安いと思った。(といっても16万5千円。いったいこんなレンズはいくらになるのだろうかと、高めの予想をしていた)。欲しい人には絶対欲しいレンズだろう。
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