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海野和男のデジタル昆虫記

ヘレナモルフォの青い鱗粉を自作テレコンで拡大してみた。

ヘレナモルフォの青い鱗粉を自作テレコンで拡大してみた。
2016年01月12日

ヘレナモルフォはレテノールモルフォの仲間というか、亜種にされることもある。この輝きが最も強いと言われる蝶の鱗粉の構造色は,他の構造色とはかなり異なる構造。
ニシキツバメガやカラスアゲハの仲間が鱗粉をカールさすことで輝きを増しているのに対し、モルフォチョウはあくまで平らである(一般的な鱗粉よりさらに平たい)。鱗粉は多層膜構造になっていて、鱗粉そのものに色素はないとされる。光が多層膜の中でこの青い色を出す。写真を撮る時に、オーバーになりがちなのは,光を効率よく反射しているからだろう。他の蝶より2絞りほども暗く撮る必要がある。
大分前にマイクロフォーサーズ用
自作テレコン
を作ったのだが、一般的な使用には無理があった。ところが鱗粉の拡大写真にこのテレコンを使ってみたところ、かなりよい結果が得られた。
マイクロフォーサーズは接写リングも純正ではない。どうも接写リングともマクロレンズはそれほど相性が良くないらしい。
それでも,昨年キシタアゲハの孵化などは、パナの45mmマクロに使った。単体で使うより、一番後に自作テレコンを入れた方が,画質が良いように思った。
自作テレコンが画面を拡大し,周辺をカットすることで良くなったとしか考えられない。それで、今度も望遠ズームの後に自作テレコンを入れて、顕微鏡レンズで鱗粉の深度合成をした。これで大分大きく撮れるようになった。20X対物レンズの代わりになるかもしれない。写真は上がテレコン使用、下がテレコン無しの深度合成。いずれも画面の面積で約半分をトリミングしたものだ。

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