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海野和男のデジタル昆虫記

Yasuhara Nanoha 4〜5X

Yasuhara Nanoha 4〜5X
2015年10月13日

 昨夜はペナンに移動。これからとりあえず2週間、キシタアゲハの一生に的を絞った撮影。
今回は卵の孵化も撮るので、さまざまな道具を持ってきた。卵の孵化は蝶の種類にもよるが、倍率がフルサイズ換算5倍程度がよいと思うのだが、フルサイズでこの倍率が可能なのはキャノンのMPE-65である。ところがフルサイズカメラでは被写界深度が浅すぎる問題がある。だからAPSCのkissなどに付けて3.5倍程度で撮るのが実用的。しかしさらに被写界深度を深くするには倍率が低い方がよいから1インチやマイクロフォーサーズがの方が有利だ。
 マイクロフォーサーズならば2.5倍で良いわけである。しかしマイクロフォーサーズには高倍率マクロはないから、こちらに来る前に何を使おうかと接写リング、改造テレコンなどを試していた。
 そんな時に安原製作所のnanohaを見つけた。実倍率4〜5倍で撮影できるレンズで、絞りは11〜32(実絞り表示)キャノンの絞り表示で行けば2.8より明るいそうだ。レンズ前にLEDライトが3コセットされたユニットがついている(取り外し可能だが、ドライバーがいるので実用的ではない)ライティングはかなり良いが、被写体の上にレンズを置いて撮るという撮り方になり、撮影対象は極めて限られる。LEDライトは大変青く、オート WBではまったく適正な色が出ないのも問題。WBはマニュアルでセットする必要がある。絞っての回析は現れにくく、F22が実用的である。レンズは大変にシャープである。恐らく、MPE65をしのぐであろう。
 購入はしたものの実用的かどうかというと、ぼくの使用したい被写体にはあまり向いていない。結局は60mmや45mmマクロに接写リング、あるいはオリンパスのOM用80mmマクロ+専用クローズアップレンズ、あるいは38mmマクロという組み合わせになりそうだ。それでもnanohaも何か使えるかもしれないと、せっかく購入したので一応持ってくることにした。写真はF22でピントを変えてニシキツバメガの後翅裏面を5枚撮影し、深度合成したもの

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