タパーからカメロンハイランド(キャメロンハイランド)への道の19マイル地点に昆虫の村はある。最初イギリス人がこのあたりで採集人を作ったのが元と思うが、1970年代はこの村よりずっと下の8マイルあたりが昆虫のメッカだった。そのうち、この村周辺に昆虫の多いことが知られ、現地の標本商がここで買い付けをはじめた。70年代後半から日本人の昆虫愛好家がこの地を訪れるようになった。
ぼくが、はじめてカメロンハイランドを訪れたのは1969年で、恐らくはカメロンハイランドを訪れた日本人の昆虫愛好家は、戦後には数人程度と思う。何しろアスリーの人もふんどし一つだったし、ぼくを見て慌ててジャングルに逃げ込む時代だった。
最初訪れた時はまだマイルを使っていた。何マイル地点というのが地域の呼び名だった。その名残で今でも昆虫愛好家は19マイルという言葉を使い、現地でもまだBatu19で通じる。
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