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海野和男のデジタル昆虫記

高速度ビデオと高速連写

高速度ビデオと高速連写
2014年05月01日

秒700コマのハイスピードカメラで撮影した動画から切り出したツマベニルリタマムシの飛翔。あまり画質は良くないし、ぶれている。秒700コマで撮影すると、シャッターオープンで1/700がシャッタースピードになる。その設定で、晴れていてF4かF5.6だからIso感度は200ぐらいだろうか。残念ながら感度が低いので、曇ると厳しい。
 前にパスト連写で撮影したツマベニルリタマムシを載せたが、これは1/6000ぐらいでシャッターを切った。EX-10でのスチール撮影だ。とはいってもこのカメラのパスト連写は1200万画素のビデオを秒30コマで1秒撮っているようなものだからビデオから切り出したと考えても良いだろう。
 ぼくが使っている高速度カメラは撮像素子が1インチ。EX-10は1/1.7インチだから、絞りはもっとあけても被写界深度はより深い。だから約3〜4段シャッター速度が稼げる。ただし、高速移動体の画像が歪む減少はかなり激しい。チョウなら5割ぐらいの成功率があるが、甲虫の飛翔だと、タマムシでは2割ぐらいしか自然な画像が得られない。カメムシやバッタでは成功率は5%以下、1日撮影して1枚撮れればといった世界。産業用の高速度ビデオカメラはさすがに歪みはほとんどない(あったら解析には使えない)。
 パスト連写が可能なカメラで、高感度に強く、撮像素子が小さく、レンズ交換のできる歪まないカメラがあれば、100万円ぐらいなら、何とかしたい。現状、歪みが少ないニコン1が一番近いが、秒60コマで2秒ぐらい撮れれば何とかなるが、0.5秒では、タマムシの飛翔を撮るのは難しい。ニコン1はなぜパスト連写を組み込まないのだろうか?組み込んだらスポーツ撮影でも野鳥撮影でも便利になるのに。
 (最新のV3はパスト連写可能と後日、山であった小諸日記を読んだ型から聞きました。パスト連写についてはニコンの開発にも1年以上前から進言していたのですが、使っているのに搭載されたことを知りませんでした。誤った情報申し訳ありません5/10追記)
 ツマベニルリタマムシ、飛翔のスローモーション動画をアップしました

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