タイ在住の昆虫研究家のうしやんにタイ東部のタマムシのいる丘に連れていって頂いた。山の上に無線塔のある丘で、遠くに海も見える風光の良い場所だ。こうした山の頂上には昆虫がよく集まるのだ。そこにいたのは綺麗なタマムシ、Chrysochroa rajahだオウサマタマムシと呼んでおこうか。というのはrajahは王様から来ているのだろうから(一般にはシナルリタマムシと呼ばれるようだ)。
なんだか見たことがあるような気がした。特別な亜種だと聞いたので調べて見るとwiwutiという比較的最近記載された亜種だ。このタマムシは6亜種ほどに分けられているようで、その中にunnoiというのがあった。
すっかり忘れていたのだが、記憶がよみがえった。1978年に黒沢良彦さんがChrysochroa parryi unnoiという名前で記載したタマムシがある。確か1969年にランカゥイ諸島のダヤンブンチング島で採った記憶がある。そのタマムシの所属が rajahになったのだろう。
高いところにとまって交尾したので、写真は大幅にトリミングしてある。
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