サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

深度合成

深度合成
2013年06月20日

 深度合成の手法で撮影した甲虫のカタチ観察図鑑は22日に発売される。生きた甲虫の深度合成写真もかなり入っているのが新しいところ。
 昆虫の場合小さいので、詳細に撮ろうとすると被写界深度が足りない。昔はあおりを使って撮った。ぼくのカブトムシの百科は初版は90年代の出版。6X6カメラに広角であおりを使って撮影した標本写真がメインだった。 
 ところで深度合成は、写真コンテストに応募する人は注意が必要。ネイチャーフォトの場合、合成写真はだめというコンテストがほとんどだ。こういう科学的目的の合成は意味があるが、応募規定に合成だめという一文を入れないと、飛んでいる鳥の数を増やすのもOKになってしまう。本当は撮る人の良識に任せるのがよいのだが、その良識の基準が人によって異なることもあり、制限を付けざるを得ないというのが実情。現状、ネイチャー部門には応募しない方が無難である。SSPの展示などでは勿論OKであるから、コンテストなども考えていく必要はある。
 今度の本はここ何年か撮ってきた深度合成の写真がメインでオールカラー132ページ。
日本や海外の甲虫を深度合成し細部が良くわかるように撮影したものが中心だが、形がどんなふうに使われるかの生態写真もできるだけ入れた。生きている虫の深度合成写真もかなり入れたが、標本も多く使用してある。形が生活にどのように使われるのかなどを解説。クワガタの大顎も種類により喧嘩での使われ方が異なるなどにも触れてある。グループとしてはカブト、コガネ、クワガタ、ハンミョウ、オサムシ、コメツキ、タマムシ、ゾウムシ、ハムシ、カミキリなどが入っている。
写真はクワガタとコガネムシの扉。下はシロスジカミキリのページ。

前日
翌日

お知らせ

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。