下の写真は1.8m四方にプリントしたカマキリやカブトムシ、小諸の隣町東御市のミマキエンジニアリングでプリントしたものだ。ミマキエンジニアリングは大型プリンターの会社で、世界シェアーもトップクラスだという。プリンターというとエプソンやキャノンを思い浮かべるが、業務用の大型プリンターはまた別なのだ。
ここ何年か、深度合成で昆虫の写真を撮影している。大伸ばしした虫は生きているもので標本ではない。1枚の写真を作成するのに何枚も撮影するので動くと失敗。
生きている虫ではなかなかうまくいかないから標本写真も撮る。今日の写真はコロンビアで1983年に捕まえたキンイロコガネ(アルゲンテオラキンイロコガネ)。標高1000mほどの発電所に泊めてもらった時に。朝植え込みにとまっていた物を拾った。灯りに飛んできたのだろう。ドウガネブイブイに近い仲間だが、どうしてこんなに美しくなったのだろうかと不思議に思う。夕方飛翔性なので、薄明かりの中でもよく目立つコガネムシだ。
ぼくが昆虫を集めていたのはもう20年以上も前のことで、標本もずいぶん傷んでいる。D800を使って深度合成で撮影すると,鮮明な写真になるが、標本に付着したゴミが拡大すると目立って、こんなに汚かったのかとがっかりすることが多い。 D800恐るべきである。本の1ページぐらいに拡大するなら,それほど目立たないが、もっと大伸ばしには耐えないものが多く、がっかりしてしまうことが多い。そんな中でこのキンイロコガネはあまり傷んでいなかった。キンイロに光り輝く体はゴミやカビが付きにくいのだろうか。
来年は写真を等身大に伸ばした写真展なども企画している。
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