サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

イワシのトマト煮

イワシのトマト煮
2012年10月29日

 イワシのトマト煮の缶詰、懐かしい缶詰だ。ぼくの好物の一つでもある。昔は定番の缶詰で,子供の時から親しんでいた。値段が安いこともあり、貧しかった時代には日本中で食べられていた。
 アジアへ行き始めた頃に向こうでイワシのトマト煮に出会った。サバのトマト煮もあったと思う。特にインドネシアでは、どんな田舎へ行っても,イワシのトマト煮の缶詰があった。たいてい日本製だった。小さな村の、店と言えないようなヤシの葉葺きの小屋の小さな棚にも、イワシのトマト煮と味の素は必ずあった。パンかご飯とイワシのトマト煮があれば,それで十分満足できた。
 イワシのトマト煮が数年前から,行きつけのスーパーから消えた。人気がないのだと思う。ぼくが子供時代から慣れ親しんだ食べ物のいくつかは消えていくものが多い。時代が変わったので仕方がないのだが、イワシのトマト煮もそんな運命かとあきらめていた(高級品は通販サイトにあったが・・・)。あんなにおいしいのにと思っていた。
 店に行くたびに毎回有るかなと見るのだが、いつもがっかり。それが先月、復活したのだ。これは嬉しく、早速買ってきた。イワシのトマト煮はもともと南欧のものではないかと思う。ずっとむかし日本に缶詰が入ってきたころ、最初に入ったものの一つではないのかなと思う。由緒ある缶詰なのだ。

前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。