タンポポの花の紫外線写真は先日も載せた。このところ花の紫外線写真を撮影し、それをいかに可視化するかを考えていた。
結論から言えば、先日載せたヘビイチゴの紫外線写真が科学的には無難である。花は可視光でも蜜マークが見える種類も実は多い。紫外線部に紫外線の吸収や反射で見える蜜マークを加えたことになる。紫外部での蜜マークも人が見えるようにできたわけだ。ただし、実際に昆虫が見ている色ではないわけで、色としてはどれが正しいというようなものは無いというか、紫外線が見えない我々には所詮無理である。
左は紫外線の反射吸収のモノクロ写真。紫外線を吸収しているところが黒っぽくなっている。右はヘビイチゴの紫外線写真と同じ方法で、紫外線を吸収している部分のみを普通のカラー写真に反映させたものだ。
左下はカラー情報を持ったフイルターを使わないモノクロ画像の赤情報をフォトショップでずらしたものを赤チャンネルに緑チャンネルはカラー画像の緑チャンネルをそのまま使い、青チャンネルにモノクロのUV画像を当てて、カラー合成をしたものだ。右下は左下の写真ノーマル写真の赤チャンネルをそのまま活かした写真。これもある意味アゲハのように赤も見えるチョウの視覚に近いものかもしれない。
色の見え方は昆虫によって異なる。それを可視化することは不可能だが、現時点でアゲハが見たタンポポに一番近いのは右上か右下の画像。モンシロチョウが見たタンポポに最も近いのは左下の画像か先日も載せた画像の右上であると、ぼくは思う。
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