柏崎市博物館で田中博さんの写真展、トンボ日記「水辺の詩」が開催されている。昨日は講演会もあり、ぼくも講演をした。
午前中は博物館のある公園で昆虫撮影をした。羽化したてのアブラゼミがいて、これはよい被写体と新発売のM.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2を車まで取りに行った。このレンズは高価なレンズだがボケ味は抜群だ。最短撮影距離が20cmと短いので結構大きく写る。
この写真は撮影したときは気がつかなかったのだが、設定でデジタルテレコンをONにしていた。やけに大きく写るなとは思っていたが、画質低下にまったく気がつかなかったのは、このデジタルテレコンがかなり性能が良いということなのだろう。デジタルテレコンは虫の目レンズには使えそうに思うので,明日は早速試してみたい。
これまた新発売のE-P3と組み合わせると,液晶パネルの任意の点をクリックするだけで素早くAFが決まりシャッターが落ちる。F2で撮れば,朝でも1/2000以上のシャッターが切れたので、手ぶれの心配もなかった。セミを左はたにフレーミングして、顔の部分をタッチしただけで,ちゃんと写真が撮れたのにはびっくりした。パナのGH2と比べて遅いなと感じていたPENシリーズのAFもE-P3でGH2を上回るAF速度を達成したという。
このレンズの優れた点はフォーカスリングを引っ張ると,距離環が出てきて、マニュアルフォーカスで前もって距離を決められることだ。この距離環がないと、夜にホタルの写真などを撮ることが難しい。ミラーレス機の液晶では真っ暗闇で,任意の距離にピントを合わすことは,今まで不可能だった。昨年のフィリピンでは結局ミラーレス機ではホタルは撮影できなかったから、ぼくにとってはPENでホタルが撮れる最初のレンズとなる。
下の写真はアダプターでズミクロン35mmF2という往年の名レンズを付けた。このレンズは最短が70cm、それでも撮像素子の小さいマイクロフォーサーズではけっこう大きく写り(デジタルテレコン併用)、ぼけもなかなか良い。ただ拡大するとシャープさではやはり最新の12mmにはかなわないのは仕方がない。色がレンズによって少し異なるのも見て頂きたい。どちらが良いというのではなく、ライカはライカらしく、ズイコーはズイコーらしい色調になった。
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