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海野和男のデジタル昆虫記

GH2の3Dレンズ

GH2の3Dレンズ
2011年02月15日


 パナソニックのGH2の3Dレンズに興味があった。GH2はビデオカメラとして60iという非常になめらかなビデオが撮れる。60iというのはフィールドが60個あって、秒30コマで再生する方式だろう。かってメインに使っていたHDVカメラがそうであった。それより画質がよいフルハイビジョンでレンズ交換できるというのはすごいことだ。これができたのはかっては500万円以上する放送用のビデオカメラだけだった。
 もう一つGH2に興味が引かれたのは3Dレンズが2万円程度という低価格で売り出されていることだ。これで3Dビデオが撮れれば言うことはないが、残念ながらスチール専用。しかも、3Dテレビがなければ見ることができない。それでも興味があったので、GH2を入手して、すぐに3Dレンズを購入してみた。
 3D写真はMPOファイルとして記録されるのでそれを分解すれば2枚の写真になる。もう一つの方法は、このレンズはフォーカスも絞りもない。これはぼく自身が現在使っているマクロ専用3Dレンズと同様だ。だから電気的に動く部品はなく、電気接点はカメラにこのレンズが3Dであることを伝えるためのものだ。この接点がなければこのレンズはぼくの手持ちのレンズ同様に2枚の写真が記録されるはずだ。
 そこで電気接点にテープを貼って絶縁した。そうすることで、普通の3Dレンズになる。どちらが使いよいかは目的次第だ。
 レンズ間隔が短いのがマクロ撮影にはよい。しかし固定焦点で60cm以上にピントが合うことになっている。そこでとりあえずレンズのビスをゆるめ、最短撮影距離を15cmぐらいに改造した。この方法は画質は良いが、若干の問題点があるので、クローズアップレンズ方式も試したい。
 撮影結果はもっとレンズ間隔が短い方がよいと思ったが、そこまで改造は難しい。カブトムシやチョウにはこの改造で良さそうだ。しかし手元にあったのは2cmちょっとのゾウムシの標本だった。
3Dはぼくにとっては20年もやっている分野で、遊びではない。今年は本格的に3Dビデオにも取り組みたいと思っている。このレンズはその時にも、また違う設定で使えそうという感触を持った。夏になって虫が出てくるのが楽しみだ。
 なお今月末には念願のビデオページが小諸日記に新設される。ビデオの場合編集に手間がかかるので、毎日1コンテンツとはとはいかないと思うが、できるだけ多くのビデオをそろえたいと思っている。

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