三重県で発見された外来種のモモブトハムシSagra femorataと似ているが、こちらはタイ産の標本。日本のものと同種であろう。こんなハムシがどうやって日本に入り込んだのだろうか。マニアが密輸して放したとしたらとてもまずい。
ハムシはその名の通り植物の葉を食べる。モモブトハムシはマメ科の蔓植物の太くなった茎の中で幼虫が育つ。日本ではクズかなと思ったら、やはりそうだという。栽培のマメ科でも茎が太くなる種類があれば加害されることもあるかもしれない。茎の中でマユを作り、その部分が膨らんむ。
マレーシアのカメロンハイランドにはもっと大型のモモブトオオルリハムシが住んでいて、そのマユが入っているいる部分はこのようになる。こちらは大きいのでクズでは難しく、日本の植物ならフジあたりを加害しそうだ。
モモブトオオルリハムシはジャングルのハムシだが、モモブトハムシは平地の生き物なので、日本でも生きられるかもしれない。いずれにせよ、このような外来昆虫をが国内で繁殖すると問題が出るだろう。
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