子どもの頃に聞き慣れた童謡に、「黄金虫は 金持ちだ 金蔵建てた 蔵建てた・・・」というのがある。日本のコガネムシもたいへん美しく甲虫だが、中米に分布しているキンイロコガネとか、プラチナコガネと呼ばれるコガネムシは、全身、金やプラチナでおおわれているように見える。これは構造色と呼ばれる色で実際の色素の色ではない。
25年近く前にコスタリカを初めて訪れた時に、灯りで拾った写真のコガネムシは、ぼくが今まで出会った甲虫の中で最も美しいものではないかと思う。
すり潰して金をとろうなどと邪なことは考えない方が良い。灰色の粉が残るだけである。だいたいそんなことをしてはもったいない。このコガネムシは同じ重さの金よりも遙かに高い価値を持っているのだから。
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