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海野和男のデジタル昆虫記

幻の色

幻の色
2011年01月08日

 カメノコハムシやジンガサハムシの仲間は美しいものが多い。特に熱帯では金色や銀色に耀いているものも多い。日本のジンガサハムシもとても美しい。
 けれど死ぬとその色は変色してしまうという幻の色である。マレーシアへはじめて行った時の標本を見ていたら、1匹のカメノコハムシがあった。採集日は1969年3月22日とある。大きさは8mmぐらいだろうか。さてこのカメノコハムシが生前、どんな色をしていたか記憶がない。というのも、その時はチョウの採集をしていて、小さな甲虫はたたき網で捕まえて、毒瓶に放り込んでいたわけで、それを観察しようとする気があまりなかったからだ。ゾウムシは好きだったので、捕った時の状況を覚えているものもあるが、美しいハムシにはあまり目が行かなかった自分がいたのだった。

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